元役人がこっそり明かす「わが子を公務員にする」マル秘テク
「あなたの子供が通う高校が進学校ではない、あるいは子供の成績が悪い場合などは、早々に通常の学業や大学進学を諦め、高校2年生あたりから公務員の勉強をしたほうがいいのかもしれない。受験勉強と違って頭のいい人ばかりが受かるとは限らない。じっくりと研究しクセを読み解けば合格できる。それが公務員試験です」
こう語るのは、過去20年以上公務員試験問題を分析し、出題傾向の研究を行っている、元役人の砧次郎さん。元役人だけに、問題作成の内部事情にも詳しい彼が、今回こっそりと明かしてくれたのが、本邦初の「わが子を公務員にする」マル秘テクニック4だ。
【1 過去10年分の出題問題を徹底チェックせよ】「じつは問題作成は学者ではなく、上級職職員が作るケースが多い。そのため、まったく新しい文章や知識を問う問題を一から作ることはできない。したがって過去に出題された文章を分解したり、つなげたりして選択肢を作成するため、数年ごとに似たような問題が出る。過去の問題を分析すれば、その傾向を読み取ることができるのです」
【2 マークシートのクセを読み取れ】「過去10年間の答えの番号をすべて集計し、頻度の高い数字を選ぶ。明らかに正解が分かれば問題ないが、5肢択一式の場合、たいていは2つ選択肢が残る。例えば過去に2番と4番が残った場合、4番のほうが正解の確率が高ければ4番をマーク。もちろんこれは100%の確率ではないが、最後の手段として使えます」
【3 面接、集団討論では想定問答と協調性で乗り切れ】「個別面接は、事前に想定問答で準備しておけば問題ない。志望動機、入庁してやりたいこと、いま何に関心があるかなど。なかでも重要視されるポイントは『自分の短所』を明確に答えられるかどうか。自身のマイナス面を把握している人間は、相手の気持ちを理解したり、組織での円滑な人間関係、つまり公務員に一番求められる協調性と調整能力があると考えられるからだ」
【4 県議、市議との”コネクション”がモノを言う!?】「地方公務員の場合”口利き”というのが実際にあります。地方議員とのコネクションはないよりあったほうがいい。合格ぎりぎりのときは左右されることもありますから。直接議員を知らない場合は、知り合いなどを通じて紹介してもらい、口利きをお願いするのもありでしょう」