今回は、「高騰する教育費で破産しない方法」を、経済ジャーナリストの荻原博子さんに聞きました。

 

「最近、新しいタイプの予備校が話題になっています。大学受験を応援する『受験サプリ』です。オンラインで授業映像を流し、基礎講座の全教科・全授業が受け放題とうたっています。特筆すべきはその授業料で、月額980円。入会金も無料、テキストも無料でダウンロード可能と、今までにない低価格です」

 

今秋には、志望校別講座やセンター試験の対策講座(価格未定)が開講予定だ。都立高校受験に強い東京都内の進学塾enaも、週2回の授業で割安の2万円以下とCMで告知した。このように、お金のあまりかからない教育機会の選択肢が増えてきた。

 

「とはいえ、依然として教育にはお金がかかります。日本政策金融公庫の平成24年度調査によると、大学入試から卒業までにかかる費用は、国公立大学で516万円、私立大学の文系で688万円、私立大学理系では803万円にのぼります。では、これだけの大金をどのように工面するのか。お子さんが小さい方は、小学生のうちに貯金しましょう」

 

大学入学までに、子供1人につき300万円が目標だという。しかし、受験も間近、今から貯金しても間に合わないという方は、まずは奨学金を考えよう。ただし、日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金は、高校での成績と世帯の収入による選考がある。

 

「奨学金が受けられなかった、あるいはそれだけでは足りない方は、日本政策金融公庫の国の教育ローンがあります。子供1人300万円までを年利2.45%(平成25年3月現在)で貸してくれます。返済期間は最長で15年で在学中は元金据置き返済も可能です。今は、親の老後も大変なので、教育ローンの返済はなるべく子供にも負担させましょう」

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