6月16日からカンボジア・プノンペンで開催される2013年第37回世界遺産委員会で、いよいよ富士山が世界文化遺産登録される見通しとなった。富士山の世界遺産登録は、国を挙げての悲願だったのがいよいよ実現する。
そこで日本人ならぜひ覚えておきたい、意外に知られていない『富士山』トリビアをご紹介。
【富士山(八合目以上)の所有者は浅間大社】
日本のシンボル富士山=国有地と思いがちだが、じつは私有地。登山道などを除く八合目以上の土地は、富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)の奥宮境内地となっている。
【登山道はすべて県道である】
富士山に4つある登山道は富士山頂までなんとすべてが県道!もっとも人気の『吉田ルート』は、山梨県の『県道701号富士上吉田線』。もっとも距離が短い『富士宮ルート』は、静岡県の『県道152号富士公園太郎坊線』で、どれも日本一高いところを走る県道といえる。
【『噴火物が届いた範囲』はすべて富士山】
富士山の高さはよく知られているが、山がどれくらいの大きさ(範囲)なのかはあまり知られていない。地図に『ここまで』と線が引かれているわけではないが、噴火時に“噴火物が届いた範囲”が大きさの基準で、周囲153キロメートル、面積にすると900平方キロメートルにも及ぶ。この“噴火物”の中には火山灰は含まれない。というのも、もし含まれると、関東までが富士山ということになってしまうのだ。