連載第9回となる『中山秀征の語り合いたい人』。今回のゲストは、歯に衣着せぬ物言いで活躍し続けるツッチーこと土田晃之さん(41)。中3、小4、小2、小1の男の子4人の父親。共演することも多々ある2人の子育て話にフォーカスした“イクメン対談”スタートです!
中山「兄弟の間でも性格はバラバラだよね。ウチは3番目は、言われなくても自分から進んで全部すませて遊んでるから、ママから何も言われない。でも、長男は学校から帰ってきて、制服のズボンを脱ぎかけのまま、漫画を読んでる。『ズボンを脱いで着替えてから読むか、むしろ着替えないで制服のまま読むか、どっちかにしろ!』と僕は思うんですけどね(笑)」
土田「わかる(笑)。何かしている途中で何か別のことに興味がいっちゃうんですよね」
中山「子どもにとっては自分だけを見てほしいというのがあるから、ウチは6年生になると、かみさんと2人だけで旅行に行くんですよ。『お兄ちゃんは我慢してるからね。みんなも6年生になったら連れていってあげるから』って。僕からすると、かみさんと2人旅なんて“試練の旅”だって呼んでるんですけど(笑)」
土田「ウチもいちばん下はまだ『動物園に行きたい』と言うけど、中2の長男はそんなところに行きたくない。だから、嫁さんとお義母さんが『大人しかわかんないところに行こう』と、長男だけを沖縄のひめゆりの塔に連れていったことがありました。そのほかのチビたちは、僕の両親が違う場所に連れていったそうで」
中山「家族全体で動くのも大事だけど、子どもが大きくなってきたら、個別の対応も必要になってくるよね。父と子が2人で遊んだり話し合ったりすることも大切。兄弟が多い分、誰かに何かを我慢させている。僕もふだんはなかなか子ども一人一人と向き合えないから、あえてそういう時間を作ろうと意識はしてるかな」
土田「子どもが多いとそう思いますね。ただ、きょうだいが多いからこそ何を食べたいか、どこに行きたいかはプレゼン次第。『自分の意見を通すために、話し上手になれ』とはよく言ってますけど」
中山「ツッチーは父親として、子どもの将来に期待することはある?」
土田「健康だけですね。元気があれば、何でもできます。可能性がゼロじゃなくなるし、何かになりたいって思ったときに何でもできますから」
中山「わかるわー。子どもが元気でいてくれたら、それでもう十分なんだよね」