ニオイの気になる暑い季節。衣類のニオイの原因は、生乾きによる細菌の繁殖、または、残留加齢臭によるものがほとんどだ。銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子院長は言う。
「ぬれた洗濯物の放置は絶対にNGです!この季節、細菌は4〜5時間で繁殖を始めます。水着や汗をかいた衣類がすぐに洗濯できないときには、まず干しましょう。水分を除去することで、雑菌の繁殖を防ぎます。また、加齢臭やミドル脂臭が繊維にしみつくと、簡単には落ちません。脂臭を感じたら、まずは素早く漂白剤につけておくこと。黄ばみになるような脂臭の場合は、酸素系洗剤では落ちないので、塩素系洗剤を使ってください」
いい香りの洗剤や柔軟剤でごまかすのはNG。1度はニオイが気にならなくなるが、汗などで濡れたときすぐに嫌なニオイがぶり返してしまう。
靴に関しては、素足で履かず必ず靴下をはくこと。
「汗かきの女性や男性は替えの靴下を持ち歩き、1日1回はき替えましょう。吸汗性、抗菌作用のあるインナーソールも効果的。また履いたあとはエタノール水で汚れを拭き取って。連日の着用は避け、次の日はしっかり乾燥させましょう」
意外にも細菌が繁殖しやすいのが指輪やピアスだ。凝ったデザインほどスキ間にアカがたまり、菌が繁殖する。臭気対策アドバイザーで工学博士の岩橋尊嗣先生は言う。
「発生部分が小さいので身につけているときに臭わなくても、外したときに気になります。エタノール水に5分ほどつけて汚れを浮かし、しっかりと拭き取ると消毒にもニオイ予防にもなります」
ジュエリーのつけっぱなしには要注意だ。