画像を見る

大手銀行の預金利率は、定期預金でも0.01%という超低金利。だが、地方銀行や信用金庫には、金利が高めの定期預金がある。特に春、おすすめなのが、プロ野球やサッカーJリーグなどのプロスポーツ応援定期預金だ。成績による金利アップや、抽選で商品券が当たるなど、好きなチームを応援しながらお金もたまる定期預金のいくつかを、経済ジャーナリストの荻原博子さんが紹介してくれた――。

 

【1】楽天銀行「目指せ優勝!ヴィッセル神戸応援定期預金」

 

ヴィッセル神戸が優勝したら年利1%。大手銀行の100倍という超高金利をうたっています。2位か3位でも0.5%と高金利です。

 

ただし、この定期預金の預け入れ期間は今年6月から12月までの半年間。もし優勝しても、金利1%は1年分ですから、半年間だと0.5%です。ご注意ください。

 

【2】広島銀行「カープを応援しよう! 定期預金」

 

昨年は、募集期間を半分以上残した4月11日に、募集金額に達して販売終了になった人気商品です。

 

広島カープの順位と主催ゲームの観客動員数によって、金利がアップします。優勝時の金利は、観客動員数が165万人以上なら店頭金利+0.1%ですが、165万人未満なら+0.05%と、上乗せ率が半減します。

 

【3】横浜信用金庫「横浜応援定期2019」

 

野球の横浜DeNAとサッカーの横浜F・マリノス、2チームの順位によって金利がアップします。最高金利は両チームとも優勝した場合で店頭金利の20倍。どちらかが優勝なら店頭金利の5倍など。

 

ただ店頭金利の20倍と聞くと破格な金利を想像しますが、横浜信用金庫の定期預金金利は、大手銀行と同じ0.01%です。20倍なら0.2%、5倍なら0.05%。金利アップで高金利には違いありませんが、冷静に判断してください。

 

【4】尼崎信用金庫「がんばれ阪神タイガース定期預金 虎軍必勝」

 

21年前から続く“老舗”。金利順位にかかわらず、店頭金利+0.02%とほかより低めですが、預け入れ10万円ごとに抽選権1本が付く抽選特典があります。特典の1つ「ホームラン賞」は、全国百貨店共通商品券5万円がチームのホームラン数分の方に当たります。

 

また、抽選権を10本以上持つ方、つまり預け入れ100万円以上の方を対象に、阪神タイガースの勝利数に応じて、最高79万円が当たる「勝星賞」があります。たとえば阪神が70勝したら、抽選権1本につき1000円×70勝=7万円、抽選権10本分で70万円の商品券が100人に当たります。

 

ただし法律により、抽選権1本につき7万9,000円が上限。80勝以上しても抽選権10本で最高79万円です。

 

プロスポーツ応援定期預金の多くは、預入金額が10万円以上の1年定期です。満期後自動継続されるものでも、金利アップなどの特典は初回満期時だけというものもあります。よく確認してください。

 

応援定期は各地にありますから、探してみてはいかがでしょう。

経済ジャーナリスト

【関連画像】

関連カテゴリー: