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治まることのないくしゃみに鼻水……花粉症の人にとっては一年でいちばんイヤなこの季節。鼻づまりを解消してくれるセルフケアを活用して、ピークを乗り切っていきましょう!

 

今年もいよいよピークを迎えた花粉の飛散。その量は昨年の5倍ともいわれるなど、花粉症の人にとってはつらい日々が続く。くしゃみ、目のかゆみと並び悩ましい症状の1つが鼻づまりだ。

 

「鼻づまりは、副鼻腔という鼻と眉間の奥にある空洞部分で粘膜の炎症が起こって膿がたまり、外に排出されなくなった状態です。この原因は頭蓋骨の歪み。副鼻腔を構成する骨が本来の位置からズレてしまい、その結果、鼻の通りが悪くなっているのです」

 

そう話すのは、ひまわり健整院の吉田邦夫院長。鼻づまりを甘く見てはいけないと吉田院長は警鐘を鳴らす。副鼻腔が塞がれて口呼吸になってしまうだけでなく、副鼻腔にたまった鼻水が就寝時に喉から肺や気管支に流れていく「後鼻漏」という症状を誘発するからだ。

 

「後鼻漏は、就寝中に自覚のないまま、鼻水が気管支に入ってむせたり、肺に流れ込んで誤嚥性肺炎を起こすというケースもあります。特に誤嚥性肺炎は自覚症状がないため、症状が悪化してから発見すると治療が大変。それを予防するためにも、鼻づまりは早めに解消したいところです」(吉田院長・以下同)

 

やっかいな鼻づまりを解消するメソッドが、吉田院長が開発したBRM(Born Rhythm Moment)療法による「鼻スッキリ整体」だ。これは、骨の歪みを正すことで、さまざまな不調を解消するBRM整体の理論に基づいている。BRM整体では、薬を使わず、手を軽く頭部の皮膚に当てるだけで、歪んでしまった骨を整える。

 

「私たちの体の組織は、皮膚-筋膜-筋肉-骨膜-骨と一連につながっています。ですから、皮膚を動かすことで、同時に骨まで動かすことができるのです」

 

吉田院長が鼻づまりの人にこの鼻スッキリ整体を施すと、直後から鼻水が大量に出てくるそうだ。この鼻スッキリ整体はセルフケアとして行うことも可能だ。

 

■鼻スッキリ整体のステップ

 

【1】「前頭骨」のケア
1)額の左右に盛り上がっている部分に手のひらのくぼみを優しく当てる。
2)そのまま皮膚を頭頂部へ向けて、ほんの少し引き上げる(このとき、額の皮が動いていることを意識すると、後頭部の皮膚も動いていることを実感できる)。

 

【2】「額と鼻筋」のケア
1)右手の人さし指と中指を眉間の少し上にそっと当てる。
2)左手の親指と人さし指で鼻骨(鼻の真ん中から少し上)をはさむようにそっと当てる。
3)そのまま両手で皮膚を、上の方向にわずかに動かす。

 

【3】「蝶形骨※」のケア
1)左右の目の高さ、目の大きさをチェックする。
2)こめかみの平らなところ(蝶形骨の側面)に親指の付け根のふっくらした部分(拇指球)を軽く当てる。
3)目の位置が低いほう、あるいは大きさが小さいほうの側の拇指球で皮膚を耳のほうへ回す。
※鼻の奥で頭蓋骨を横断する左右に長い骨。左右対称で蝶のような形をしている。

 

【4】「上顎骨」のケア
1)鼻の横と頬骨のふくらみの間に指を軽く当てる。
2)指を当てたまま、少し上に上げる(上顎骨が調整され、鼻腔が開くのを感じる。くしゃみの反応が治まることも)。

 

1~4をそれぞれ15秒かけて行う。1セット1分ほどで、徐々に頭がスッキリしてくるのがわかる。

 

行うときは、くれぐれも力を入れすぎないこと。赤ちゃんの肌をなでるくらいの優しさで十分だという。また、骨や筋肉の静かな動きを把握するためにも、鼻スッキリ整体は静かな空間で行うことが望ましいそうだ。

 

鼻づまりが解消されることで、集中力の高まりに加え、意外な副次的効果もあるそう。

 

「蝶形骨には目の神経が通っていますので、蝶形骨を調整すると視力の改善も期待できます。小顔になったという声も聞きます」

 

つらい症状の1つを少しでも軽減できるのであれば、ぜひとも取り入れたい。小まめに鼻づまりをスッキリさせて、花粉症の季節を乗り切ろう!

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