元号が変わるたびに発売されるのが、記念硬貨などのお宝グッズ。自宅に眠る「昭和」「平成」の“遺産”を、驚きの値段で買い取ってもらえる可能性も!!
「元号が令和になるのを機に、家にある古いもの、親の遺品を整理したくて来ました。どうせなら、少しでもお金になったほうがうれしいですから」(50代女性)
郊外の公民館で行われた無料鑑定会には、切手コレクションを手にした男性、ブランドバッグを持ち込んだ夫婦が続く。しかし、どうやら思うような買取り価格が提示されなかったようだ。
本誌記者も10年以上前に購入した、電池切れのブランド時計を鑑定してもらうと「値がつきませんね」というまさかの回答が……。ところが後日、別の業者に持ち込むと「1万円で買い取ります」と、大きな差があったのだ。
「まずは、売りに持ち込む方々も、どのくらいの価格で売れるのか、ある程度の知識を持っておくことが大事です。とくに、昭和・平成時代に購入したもののなかには、いま高い値段で取引されている“お宝”が眠っている可能性があるんですよ」
そう語るのはチケットやブランド品を買取り販売している大黒屋有楽町イトシア店・店長の小池邦彦さん。
オークションサイトやメルカリ、大黒屋をはじめとした買取り業者など、いくつかのサービスで価格を調べてから出品したいものだが、初心者が気を付けるべき業者の特徴を小池さんが挙げる。
■まず買取り希望額を聞いてくる
「鑑定の際、まず『おいくらを希望ですか』と、具体的な希望金額を先に聞いてくる業者のことです。本来は5万円の値がつくところだったのに、2万円という希望金額を引き出したら、それに合わせて買い取られてしまうことも」
■クーリングオフについての説明がない
「最近では、出張型の買取り業者が台頭してきています。これらの業者がつけた価格に納得がいかない場合、契約完了から8日間は、クーリングオフとして契約を解除できます。その説明や書面のやり取りがない業者だと、一方的に価格を付けられてしまう可能性があります」
■買取り価格をすぐに変更する
「『1万円』と提示しておきながら、お客さんが帰ろうとすると『1万5,000円で』と引き止める。そんな駆け引きをするよりも、最初からお互いが納得できる価格を提示するのが理想的な業者といえます」
これらを参考にして、平成最後の“断捨離”に臨もう。