元号が変わるたびに発売されるのが、記念硬貨などのお宝グッズ。自宅に眠る「昭和」「平成」の“遺産”を、驚きの値段で買い取ってもらえる可能性も!!
「元号が令和になるのを機に、家にある古いもの、親の遺品を整理したくて来ました。どうせなら、少しでもお金になったほうがうれしいですから」(50代女性)
郊外の公民館で行われた無料鑑定会には、切手コレクションを手にした男性、ブランドバッグを持ち込んだ夫婦が続く。しかし、どうやら思うような買取り価格が提示されなかったようだ。
本誌記者も10年以上前に購入した、電池切れのブランド時計を鑑定してもらうと「値がつきませんね」というまさかの回答が……。ところが後日、別の業者に持ち込むと「1万円で買い取ります」と、大きな差があったのだ。
「まずは、売りに持ち込む方々も、どのくらいの価格で売れるのか、ある程度の知識を持っておくことが大事です。とくに、昭和・平成時代に購入したもののなかには、いま高い値段で取引されている“お宝”が眠っている可能性があるんですよ」
そう語るのはチケットやブランド品を買取り販売している大黒屋有楽町イトシア店・店長の小池邦彦さん。改元を機に“整理”したくなるようなわが家のグッズの買取り最前線価格を教えてもらった(4月8日現在の価格を参考)。
【記念硬貨】今上天皇即位記念硬貨は12万円ほど
実家の遺品整理で出てくるのが、記念硬貨。残念ながら、銀貨の場合はプレミアがつく場合はほとんどないというが、額面割れするわけではないので、銀行で両替してもらったり実際にお店で使ってみよう。金貨の場合は売却時の金相場によるため、高値推移の現在はチャンスのようだ。
【ブランドバッグ】高値を狙うならやはり「ヴィトン」
不動の人気は「ルイ・ヴィトン」「エルメス」「シャネル」の3ブランド。たとえばヴィトンの「モンスリ(リュックタイプのバッグ)は、発売から20年を超えても3割近くで売れることも。ほかのブランドも値がつく可能性が高いので、とりあえず査定を。
【切手】昭和30年以前のモノは売る価値アリ
手紙やはがきから、ネットによるメールの時代になって、需要の少なくなった切手。昭和の切手ブームにコレクションした世代が断捨離で手放したため、市場は飽和状態。買取り価格は額面の50~70%ほどが相場だという。しかし「コレクションブームが始まる昭和30年以前のものならプレミアがつく業者もある」という。
【食器・陶器】ブランドの年代物は高い買取り価格
食器の場合は、基本、未使用品が買取り対象。ただし年代物やレアものは値がつくこともある。陶器の置物などで有名な「リアドロ」は、1万~3万円での買取り価格に。「ロイヤルコペンハーゲン」のイヤープレートは、1936年から1945年の年代物は1万5,000円から2万円で買い取りとのこと。