「家計のやりくりに困って相談にくる方には、共通の行動パターンがあります。ついやりすぎてしまう、周りの情報に振り回されやすい、結果を急ぎがち、この3つに心当たりのある人は要注意です」
そう話すのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。これまで1万5,000人以上の家計を見てきた中で、お金が貯まる人、貯まらない人の習慣に一定の傾向があることに気づいたという。
「お金が貯まらない人は、やる、やらないの差が極端でバランス感覚がない場合が多いんです。不要な保険を見直すとなったら全部解約してしまったり、知識のないままいきなり新しいものに飛びついたり。仮想通貨はそのいい例で、すぐに儲かりそうだからと、よくわからないままリスクの高い投資に手を出し、結果、損をしてしまいがち」(横山さん・以下同)
いっぽう、お金が貯まる人は長期的な目で自分に合う節約、貯蓄法を見極め、臨機応変にお金の使い方を決める。自分の中にブレない軸があるので、周りの情報に惑わされることもない。
「自分は違うと思っている人ほど、意外とNGな行動パターンを繰り返しているものです」
そこで、あなたも“ざんねん”な習慣にハマっていないかチェック! 毎日の生活習慣が大きな差になる“ざんねん”な『ちりつも』は、どっち!?
■スマホの選び方
<あまり通話しないので格安スマホに乗り換えた> or <あくまで大手キャリアのスマホにこだわる>
“ざんねん”なのは<あくまで大手キャリアのスマホにこだわる>。固定費として家計に大きくのしかかる携帯電話の通信費は、格安スマホの上手な利用で軽減できる。
「ところが、『大手キャリアから乗り換えるとケチだと思われそう』と見えを張って渋る人がいます。夫がどうしても乗り換えを受け入れない場合は、自分だけでも乗り換え、実感したメリットを話して説得してみて。わが家は家族7人全員が格安スマホで、携帯代を計1万円以内に収めています」
■家計の管理方法
<夫婦の収入を共通の財布で管理している> or <共働きなので夫と財布を別々にしている>
“ざんねん”なのは<共働きなので夫と財布を別々にしている>。共働きの場合、生活費の半分をそれぞれ出し合い、自分の収入は自己管理する“夫婦別財布”スタイルの家庭も珍しくないが……。
「互いのお金の使い方に無関心になる傾向があり、その結果支出が膨らみ貯金もはかどりません。家の購入費、親の介護費など大きな支出に対応しにくいデメリットも。“自分のお金”にこだわりすぎない“共通財布”のほうが、結果的には無駄が出にくいと言えます」