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「通販サイトで購入した脱毛器を使ったら、ヤケドのように真っ赤になってしまって。商品レビューは星4つの高評価。“大満足!”なんて感想もあったのに……」

 

そう嘆くのは、東京都在住の40代主婦・A子さん。ネットで買い物をするときに、判断基準になることも多い、商品を実際に使った人の評価や星の数。しかし近年、サクラによる“偽レビュー”が激増しているという。

 

そういえば、本誌編集者も通販サイトで買ったばかりのワイヤレスイヤホンの調子が悪い……。1回の充電で90時間使えるはずが、4時間で充電切れに。レビュー数は1,100件を超え、星4.4という高評価だったのに!

 

「『サクラチェッカー』なら、高い精度で偽レビューを見抜けますよ」

 

そう頼もしく語るのは、レビューの信頼性を判定するWEBサイト「サクラチェッカー」開発者のユウさんだ。7月10日のリリースから、すでに30万人がサイトを利用しているという。開発のきっかけは、自身がよく偽レビューに引っ掛かっていたからだそう。

 

「レビューが高評価で購入した壁時計は毎日5分ずつ遅れて、捨てるハメになりました。さらに、充電できない充電器を買ってしまったこともあって。そこで、自己防衛をかね、『サクラチェッカー』を開発したんです。アマゾンに出品されている商品のURLか商品名を入力するだけで判断できます」

 

開発にあたり、偽レビューの書き手を募集するグループに潜入調査したユウさん。登録すると、ショップ側から「レビューを書けば、その商品をプレゼント!」などと募集がかかるのだという。

 

「なんと、約2万人が集まっていました。なかには無料で商品をもらい、かつ、商品を他サイトで売って二重に儲けている人も……」

 

この偽レビューについて、出品・出店者を管理するアマゾンおよび楽天に問い合わせたところ、どちらも「検知、調査等を行っており、不正には厳重に対処しています」とのこと。

 

しかし、なぜ通販サイトに出店する一部のショップは偽レビューを大量に書かせるのだろうか。ユウさんがその理由を語る。

 

「粗悪品を、良品に見せかけるためでしょう。高評価だと、商品が検索結果のトップに表示されやすくなり、売り上げが伸びます」

 

また、実際に、偽レビューはどのくらいあるのだろうか?

 

「アマゾンへの出品商品に限り、サクラチェッカーで分析した結果、全商品の25%は怪しい。コピー商品が出回りやすい小物家電などは、偽レビューが大量に見つかります。粗悪品が多い折り畳み傘(日傘)、アクセサリー類やダイエット器具も偽レビューが多いです」

 

偽レビューの多い商品の特徴は次のとおりだ。

 

【1】写真に商品以外のものが写り込んでいる
【2】商品タイトルはメーカー名がなく、機能ばかりが書かれていて長い
【3】星5か星1の評価しかない
【4】同じ日に多数のレビューが書かれている
【5】販売している会社のレビューに「連絡が取れない」「梱包が雑」など否定的な意見が多い
【6】販売会社の電話番号が記載されていない

 

さっそく、本誌編集者が買ったワイヤレスイヤホンを、「サクラチェッカー」で確認。すると星の数は3.12に減少。「サクラに注意!」と喚起が出てしまった。

 

「サクラ度60%以上は偽レビューばかりの可能性が。偽レビューの少ないものは『信頼性の高い製品』と表示されるので、購入しても大丈夫でしょう」(ユウさん)

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