「アイリスオーヤマは、もともと’50年代後半に大阪で創業したプラスチックの下請け工場がルーツでした。それがガーデン用品、ペット用品、収納用品と徐々に扱う分野を広げ、’10年に家電業界に本格的に参戦。現在ではエアコン、照明、扇風機、空気清浄機、ドライヤーのほか、キッチン回りでは電気圧力鍋や炊飯器、オーブンレンジまで多岐にわたるラインナップを持っています」(経済ライター)
新型コロナウイルス感染拡大で、政府は「不要不急の外出を控える」ことなどを要請している。そのため軽い気持ちで、量販店に家電を見に行くことができない現状。しかし、新生活のために家電は替えたい……。その願いをかなえてくれる“爆売れ”ブランドが、「アイリスオーヤマ」のオリジナル製品だ。
’10年、同社が公表した家電の売り上げは100億円。ところが、今年1月発表の最新売り上げは950億円。アイリスオーヤマは、10年間で10倍もの成長を遂げている家電メーカーなのだ。アイリスオーヤマの製品は、量販店に出向かずとも、ホームページでのインターネット通販、電話やファックスでも購入することができる。
その人気の秘密は、「使いやすさ」と「コスパ」にあると前出の経済ライターは言う。そんな、簡単操作でお財布にも優しいアイリスオーヤマの製品を、実際に使用した人の声と、“開発秘話”と合わせて紹介。
【音声操作4K対応液晶テレビLUCA(ルカ)】メーカー希望小売り価格:7万4,800円(43インチ)
’19年11月に発売された音声操作4K対応液晶テレビは、「音声操作リモコン」を使って、声でスイッチを入れられる。「ねえ、ルカ」と呼びかけてから、「テレビつけて」など27種類の操作ワードを発するだけで、電源のオン・オフ、チャンネル変更、音量調節までできる。
<使用者の声>
「ひざに持病があり、いままでは、リモコンがちょっと離れた場所にあると家族のだれかにわざわざ取ってもらっていて……。でも、音声操作のおかげでやっと自分ひとりでテレビが見られるようになりました」(60代主婦)
<開発担当者より>
「7万円台という価格を実現できたのは、リモコンが理解できる言葉を厳選して絞り込み、必要最低限の機能を搭載したことによります」
【ノンフロン冷凍冷蔵庫(162l)】メーカー希望小売り価格:3万4,800円
新生活向け家電シリーズの一つ。冷蔵100l、冷凍62lで、2人暮らし程度までは十分の大容量。それでいて奥行きは53.5cmと、従来品より4~5cmほどコンパクト化に成功している。ボトムの冷凍室も透明3段引出し式で整頓しやすい。
<使用者の声>
「共働きですから、食生活は冷凍食品などに頼りがち。冷凍室が透明な引出しになっているので、まだ残っている食品がわかりやすく、ムダな買い物をしなくて済むようになっています」(30代女性会社員)
<開発担当者より>
「一人暮らしや共働きでなかなか料理をする時間が取れない方向けに、冷凍庫の容量を62lと大きめに設定しています」
【置き型ドライヤー】メーカー希望小売り価格:7,980円
バタバタして忙しい朝に、両手で髪を乾かせる“置き型”ドライヤー。テーブル、机などに置いて乾かせるので、両手でのブラッシングやスタイリングはもちろん、スキンケア、スマホ操作も同時に可能だ。
<使用者の声>
「子どもがまだ小さいので、抱っこしながらでも乾かせます。また、髪が長いとドライヤーを長時間持つことで腕が疲れてしまうので、そんな悩みも無用に」(30代主婦)
<開発担当者より>
「工夫したのは、テレビを見ながらできるよう、風量を維持して静かな音を実現した点。ファンの直径を大きくすることで、静音を可能にしました」
新生活のアイテム選びとして、参考にしてみよう。
※価格は全て税抜き。購入方法によって価格は変わることがあります。
「女性自身」2020年3月17日号 掲載