「増税に伴い実施されているキャッシュレス還元キャンペーンは、当初予定していた約1,800億円では財源が足りず、約1,500億円の追加補正予算が組まれました」
こう語るのは、ポイント還元制度にくわしいファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。日ごろのちょっとした買い物から大きな決断まで、お金の使い方はその選択一つで得することもあれば、損を招くことも。そこで、カギとなる消費の1コマを2択クイズで出題! クレカ、ポイントの利用で得するマネー習慣はどっち?
【Q1】日用品を購入するのに得しやすいのは?
楽天 or アマゾン
正解は、アマゾン。「楽天市場はクリーニングやラッピングをしてもらえる商品、洋服などは使い勝手がいいですが日用品は高め。アマゾンはとくにプライム会員になると、商品によっては即日配送も可能で、すぐに必要な日用品には便利」(風呂内さん・以下同)
【Q2】ゲットしたポイントの賢い使い方は?
使えるときにすぐ使う or まとめてごほうびに使う
正解は、使えるときにすぐ使う。「ある程度ためて、欲しいものをポイントでゲットしたい気持ちはわかります。ただポイントには利息はつきません。またルールが変わってしまうリスクもあり、長期間ためることはおススメできません」
【Q3】通販サイトのお得なキャンペーンは?
「10%引き!」 or 「ポイント10倍!」
正解は、10%引き! 「ポイントは次回の買い物で使って初めて得したことになります。『値引き分』と『ポイント分』、同じ額だけ得するために『使うことになるお金』は、次回の買い物も必要とする『ポイント』のほうが高くつくことに」
【Q4】クレジットカードでより得するには?
用途に応じて複数枚を使い分ける or 1枚だけ持つ
正解は、1枚だけ持つ。「たまるポイントが細切れになると、利用できる最低限の額になかなか達しなかったり、端数が発生するなどして不利。引き落とし日が異なると、家計管理を煩雑にさせ、不正使用された際のチェックも大変です」
ポイント還元のなかで、風呂内さんが注目するのが、今年9月から始まることが決まっているマイナンバーカードとひもづけたポイント還元。
「カードの普及を図る総務省の予算が組まれました。写真付きマイナンバーカードを使ってマイキーIDを取得し、IDと連携することで、全国の対象店舗でのキャッシュレス決済で、最大25%のポイント還元が予定されています」
昨年のキャッシュレス決済のキャンペーンに続き、年内は高ポイント還元の波が続きそうだ。
「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載