年末に向け、長引くコロナ禍が家計を直撃しつつある現在、「仕事でも始めようかな」と考えている人も多いはず。そこで今回は家庭の主婦が今からでも始められる仕事を紹介。「コロナ貧乏」なんかに負けるなーー!
「主婦の強みを生かして“生活の隙間”を埋めるところにニーズがあります。雇われるだけが仕事ではありません。たとえば、料理が得意であれば、家事代行や病院、介護施設などの給食調理の募集を探すと思いますが、最近では、地域で活動しているNPOなどが運営するデイケアサービスの給食施設、お弁当の宅配サービスなどにも働き口はあります」
そう話すのは、シニアライフアドバイザーの松本すみ子さん。コロナ禍での収入ダウンにより、「働きに出たほうがいいかも」と思う主婦が増えているという。しかし、「やみくもに就活するよりも、家事や子育てなど、主婦ならではの“マルチタスク”的なスキルを生かして、職に結びつけたほうが、長く働くことができます」と松本さんは言う。
「また最近では、働くママさんたちをサポートするために、夕食の作り置きをして、それをピックアップしてもらうようなサービスもあるくらいです。職探しは、求人票を見てばかりいてはダメで“発想の転換”が大切です」(松本さん・以下同)
松本さんによれば、主婦の強みを生かして“生活の隙間”を埋める仕事は、じつはたくさんあるという。そこで、松本さんがタイプ別に「主婦の強み」を生かせる仕事を教えてくれた。
■体力に自信がある人は……
長時間の立ち仕事や、長い時間歩くのが苦にならないという人は、レジ打ちや清掃員、配送センターの仕分けスタッフ、個人宅のポストにチラシを投函するポスティングなど、幅広い仕事がある。健康維持のために体を動かしたいという人にもオススメ。
■整理整頓が得意な人は……
家事代行サービスのほかに、「整理整頓アドバイザー」として個人向けにアドバイスするような仕事もある。特に、家事代行サービスは一人暮らしの高齢者宅でのニーズが高いので、シルバー人材センターなどに登録しておくと、仕事につながりやすい。
■おしゃれが得意な人は……
シニア向けの美容スタッフなど。高齢者の顧客にとっては同世代の美容スタッフが接客すると会話が弾んで相談しやすい。化粧品メーカーの訪問販売員、カツラメーカーのスタッフ、駅ビルテナントなどの販売員と、活動できる場は幅広くある。
■手仕事が好きな人は……
自宅でお菓子や料理の教室を開いたり、フラワーアレンジメント、アクセサリーの販売をしたりといったプチ起業も。フリーランスは自宅で働けるので、家族の介護をしている人に適している。SNSを上手に活用して宣伝すれば収入アップにつながるかも。
「お菓子やアクセサリー作りが得意な人は、個人事業主やフリーランスとして活動する方法もありますが、フリーランスで活動を始めるなら必ず名刺を作りましょう。私はこういうことをしていますというのがひと目でわかり、仕事の依頼がとりやすくなります。ほかにも、同じ志を持つ仲間たちと会社を立ち上げる方法もあります。全国の商工会議所などでは、地域で起業する人を対象にした『創業支援セミナー』を開いています。無料で参加できる講座もありますので、活用することをオススメします」
「女性自身」2020年12月22日号 掲載