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「友人がクーポンを使って節約しているのを見たら、僕はえらいなあと思います。だったら僕もそう思われているに違いない。皆さんも堂々と節約しましょう」

 

そう話すのは「カッチカチやぞ!」でおなじみのザブングル加藤さん。相方の芸能界引退で、現在はピン芸人としてバラエティ番組出演のほか俳優としても活躍している。

 

『手取り20万円台からはじめる3,000万円貯金術大全』(宝島社)の著書もある加藤さんは、人気絶頂だった10年ほど前に、都内に約7,000万円の戸建てを購入。そのころから節約に目覚めたという。

 

「住宅ローンを早く完済したいし、仕事がじわじわ減ってきた焦りもあって節約生活を始めました。その後いろいろありましたが、節約のおかげで今の家計は超安定です」(ザブングル加藤さん・以下同)

 

闇営業問題、コロナショック、相方の引退を経て、節約の安心に目覚めた加藤さん。そんな彼の“ケチ生活”格言をピックアップ。

 

【1】ダイエットは金をかけるものではない

 

「カッチカチやぞ!」で見せる腕は筋肉モリモリ。鍛えているの?

 

「全く鍛えていませんが、毎日10キロ歩くので、足はアスリート並みに鍛えられています。やせたい女性は、歩くといいですよ。そもそも、スポーツジムに行ったりやせるために何かを買ったり、ダイエットはお金をかけてやるものじゃなくて、歩いて交通費を浮かせたり、食べる量を減らして食費を節約したり、副収入を得ながらやるものです」

 

加藤さんは、節約で浮いたお金を『副収入』と呼んでいる。

 

「(歩くといいことは)健康になるしアイデアも浮かぶ、もちろん副収入も稼げる一石三鳥です。副収入は交通費だけじゃありません。僕は空のペットボトルに水道水を入れて飲んでいるので、毎日2本で300円の副収入です」

 

【2】少しの不便は「節約のスパイス」

 

節約生活は不便では?

 

「たとえば電気。うちはいま30アンペアの契約です。家を買ったときは50アンペアでしたが、切り替えて月500円ほどの副収入ができました。ただ消費電力の大きなものを同時に使うとブレーカーが落ちます。これを不便だという人はいるでしょう。でもわが家では『電子レンジを使うときはエアコンを切る』のが当たり前。そうなると、何の不便も不自由も感じません」

 

慣れるまでがたいへんでは?

 

「どうしたら不便が解消できるか考えるのは楽しいですよ。少しの不便は、節約生活のスパイスです」

 

【3】妻はよき節約パートナー

 

節約生活に家族の反発は?

 

「最初は妻も子どもも嫌がっていました。でも、慣れるものです。家計は僕が管理していますが、妻には給与明細から預金額、住宅ローンの残高などすべてを包み隠さず事細かに説明しています。保険に対する考え方なども何度も話して、徐々に洗脳して(笑)。おかげで、いまでは僕の考え方にそっくりのよき節約パートナーです」

 

子どもたちは?

 

「ゲームの課金がしたいとよく言いますが、『課金は“犯罪や”』くらいに教えています。エアコンがガンガン効いた快適な環境と違って、うちは『夏は暑い、冬は寒い、仕方ない』ですが、かえって丈夫に育っているのではないかと思います。僕も家族も風邪もひかず、みんな元気です」

 

【4】ケチは「経済」の「知恵」

 

ケチだと言われない?

 

「言われますよ。面と向かって『ケチくさい』と言う人もいます。でも僕は、ケチとは『経済』の『知恵』だと思っています。僕は経済の知恵を駆使して、住宅ローンを早期完済し、副収入を稼いでiDeCoでガンガン貯めていますから、老後の心配もありません。ケチくさいと言う人には、『20年後に会いましょう』と返すことにしています。20年後、僕は不安のない生活をしている自信がありますが、経済の知恵がない人はどうなっているのでしょう」

 

節約生活を続ける秘訣は?

 

「『絶対ムダ遣いしない』ではたいへん。『ムダ遣いは基本しない』くらいのゆるめで、節約をゲーム感覚で楽しむのが一番です。それと人と比べないこと。うちの家族旅行はいつも近場ですが、交通費も浮くし、移動時間も短いから家族と遊ぶ時間が増えます。わが家なりの楽しみ方で十分満足。僕の人生、かなり楽しいです」

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