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とかく「庶民の敵」と思われがちな税金だが、その実態については意外と知らないもの。そこで今回、税金にまつわる「?」をまるっと解消できる問題を本誌が作成。なんだか小難しくて取っつきにくい税金の仕組みも、これを解けば丸わかりまちがいなし!

 

【Q1】次の中で税金が使われているものは?

 

(1)公園や図書館 (2)学校 (3)交番 (4)病院 (5)道路

 

〈答え・全部〉:誰でも利用できる公園や、警察や消防、道路や水道の整備など、税金はさまざまな公的サービスに使われています。また、年金の一部や新型コロナのワクチン接種の費用など、安心して生活するためのものにも使われています(※税金が使われていない民営・私営の学校、病院もあります)。

 

【Q2】税金の使い道でいちばん金額が多いのは次のどれ?

 

(1)国を守るお金 (2)健康や生活を守るお金 (3)道路や住宅を整備するお金

 

〈答え・(2)健康や生活を守るお金〉:けがや病気で病院にかかるとお金がかかりますが、そうした医療費の一部にも税金が使われています。また、安心した老後を送るための年金の一部や、介護サービスを利用したとき、生活に困っている人たちを助けるためなどにも広く使われています。

 

【Q3】税金の使い道はどうやって決まるの?

 

(1)クジで決めている (2)みんなで話し合って決めている (3)さいころの目で決めている

 

〈答え・(2)みんなで話し合って決めている〉:税金の使い道(予算)は、国民の代表である国会議員が国会で話し合って決めています。みんなが選挙で選んだ国会議員が決めているので、国民が決めているともいえますね。

 

【Q4】未成年の子どもは税金を支払わなくてもいいの?

 

〈答え・× 子どもたちも税金を支払っています〉:お菓子やゲームを買ったときには「消費税」がかかっていますし、アルバイトでも一定の額を超える収入になれば、そのお給料からは「所得税」や「住民税」が差し引かれます。税金は年齢によらず誰でも支払っているのです。

 

【Q5】国の予算は全部税金でまかなえているの?

 

〈答え・× 国の予算の約4割は借金でまかなっている〉:令和3年度の予算では歳入総額106.6兆円のうち、税金などでまかなえているのは全体の約6割にあたる60兆円ほど。残りの約4割は公債金と呼ばれる借金に依存しています。令和4年度予算案も、新型コロナ対策の影響などもあり、107.6兆円となっています。

 

【Q6】ガソリン代に含まれる税金はおよそ何パーセント?

 

(1)10% (2)30% (3)50% (4)70%

 

〈答え・(3)50%〉:ガソリンにかかる税金はたくさんあり、石油製品関税、石油石炭税、ガソリン税、地球温暖化対策のための税(環境税)、これに消費税がかかります。ガソリン価格は高騰してきているので、車の維持は大変になってきたかも。

 

【Q7】次の商品のうち、購入する際に消費税以外の間接税が含まれているものはどれ?

 

(1)ビール (2)化粧品 (3)洋服 (4)ソフトクリーム

 

〈答え・(1)ビール〉:1953年に制定された「酒税法」で、アルコール度数1%以上の飲料を「酒類」と定義し、税率や製造法・販売について定めています。現在ビールにかかる酒税は350mlあたり70円ですが、段階的に下がり、’23年10月には63.35円、’26年10月には54.25円になります。

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