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「〈いつもより足がむくむ〉〈最近、手が震える〉など、異変を感じたら要注意。何か大きな病気のサインかもしれません」

 

そう警鐘を鳴らすのは、石原クリニック院長で東洋医学に詳しい医学博士の石原結實さん。

 

今回、手足の状態から疾患がわかる“自己健康診断法”を伝授してもらった。手と足はチェックがしやすく、病気に気がつきやすい。

 

まず初めに気をつけたいのが、“むくみ”だ。

 

「両足がむくむ背景には“心疾患”が隠れている可能性があります。心臓の機能が低下すると、血液を全身に送る力が弱まり、尿の出が悪くなるためむくみがひどくなるんです」

 

さらに、肝臓や腎臓になんらかの慢性疾患がある場合も考えられる。がんの可能性もあるのだ。

 

「肝硬変や肝がん、腎疾患があると、血中のアルブミンというタンパク質が不足して足がむくみやすくなります」

 

足や腕が“片側だけむくむ”場合は、より早い対処が必要な病気が疑われる。

 

「片足がむくむ場合は、大腿静脈に血栓がある可能性が。放置していると、ふくらはぎにコブのような血管が浮き出る下肢静脈瘤になるリスクもあります。また、まれに子宮のがんが、左右どちらかの大腿部のリンパ節に転移している可能性も。片腕だけむくむ場合も同様で、乳がんや肺がんなどが左右どちらかの脇下リンパ節に転移していることも考えられます」

 

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