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「ハチやゴキブリなどの害虫や、ネズミなどの害獣を駆除してもらう『害虫・害獣駆除サービス』にまつわるトラブルが、近年、急増しています。

 

全国の消費生活センターに寄せられる相談は、2023年度は2千300件近く、前年比で約1.5倍にも増加したため、国民生活センターも注意喚起しています」

 

こう話すのは、防犯アドバイザーの京師美佳さん(以下「 」内同)だ。

 

「自宅に害虫が出て、ビックリして慌ててすることが『スマホ検索』という人は、どの世代にも多い。 『料金500円』などという格安業者のページを見て依頼し、法外な料金を提示されるといった消費者トラブルが多発しているんです」

 

京師さんによれば、狙われる筆頭は、お年寄りと若者だという。

 

「お年寄りは在宅率が高く、害虫に出くわす頻度も高い。昔のように近所の業者を電話帳で探すのと違い、いまはスマホ一台で見知らぬ業者を呼びよせてしまうんです」

 

そのスマホ検索に落とし穴が。

 

「『ゴキブリ』『駆除』などで検索したとき上位表示されるものが信頼できるわけではありません。上位表示は、業者がある程度のお金を支払えば可能なことなんです」

 

一方、若い世代が狙われるのは、一人暮らし経験が浅いためだそう。

 

「これまで保護者がしてくれていたことを、自分でする必要がある。害虫が怖い若者も増えています。

 

いまは18歳でクレジットカードを持つこともできますし、悪徳業者に狙われやすい存在なんです」

 

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