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「5月29日にお通夜、そして30日が告別式でした。お別れにはクラスメートがたくさん来てくれましたね。でも両親も兄もずっと泣いていて……。本当にかわいそうでしたよ」

そう語るのは、東京都足立区に住む男性。彼は5月25日に亡くなった小学4年生Sくん(9)の親族だ。4月14日に、足立区の区立小学校で起った事件は、日本中の母親を震撼させた。社会部記者が言う。

 

「その日Sくんは同じクラスの男児(9)から、頭を叩かれたり、背中や腹を殴られたりするなどの暴行を受けました。Sくんは自分の席に戻って泣いていましたが、その後、意識を失って病院に搬送され、脳内出血のため緊急手術を受けたのです」

 

被害児童は意識不明の重態、そして加害者も小学4年生……。前出の親戚男性は言う。

 

「Sは身長140センチぐらいで、クラスでも小さい方でした。入院当初からずっと昏睡状態で……酸素マスクとか、いろいろ付けられて痛ましかったですね。最初のときは両親も泣きながら『S、目を覚まして! 起きて!』とベッドのそばで必死に声をかけていました。Sが目を覚ますのを祈り続け、ずっと付きっきりだったんです。両親の身体もまいってしまうので、病院側が看護師を付けてくれたそうです。加害男児の両親も病院に謝りにきたそうですが、私も詳しくは知りません。男児は、何らかの施設に入ったとも聞いています」

 

両親たちの必死の祈りも通じず、Sくんは入院から41日後に天に召された。亡くなったSくんはお母さん思いの子だったという。親戚男性がこう続ける。

 

「母の日やお母さんの誕生日には、折り紙を折ってあげたりなど、手作りのものをプレゼントしてあげていました」

 

棺に入れられたのは、愛用していた野球のグラブ、クラスメートたちが折ってくれた千羽鶴……。

 

「将来の夢は“プロ野球選手”だったんです。ジャイアンツが好きで、大ファンだった坂本隼人選手のサイン色紙も入れてあげていました。両親は葬儀のときもずっと泣いていましたけど、弔問客にちゃんと挨拶をして、本当に偉かったですよ」

 

こんな最悪な事件はもう二度と起きてほしくない……。男性のつぶやきは全国の母親たちの願いでもあるだろう。

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