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「五輪の熱気は独特です。そこにいるだけで高揚するんです!ボランティアに参加すれば、なおさら体感していただけると思います」

 

そう語るのは、スポーツライターの高樹ミナさん。シドニー五輪で初体験したオリンピックの熱気にとりつかれ、以来、アテネ、北京、バンクーバーと精力的に取材。2016年の東京五輪誘致活動にも参加した、五輪のプロだ。

 

東京五輪のボランティアに熱い視線が注がれ、その倍率は数十倍にも上ると見られている。「冥土のみやげにぜひやりたい!」と、おもにシニア層が燃えているためだ。とはいえ、経験のとぼしい一般人が、高倍率のボランティアに採用されるにはどうしたらいいのか。

 

「五輪ボランティアには大きく分けて2種類あります。1つは、競技会場や選手村などで大会運営を支える『大会ボランティア』。運営主体である東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織員会(組織委員会)が募集します。もう1つは、主要空港やターミナル駅、観光スポットなどで国内外からの観光客に対し、観光案内などを行う『都市ボランティア』。こちらは開催都市である東京都が募集を行います」

 

2020年は、大会ボランティア8万人、都市ボランティア1万人と、計9万人を募集予定。そして、職種は細かく分類すると、約3,000種も!

 

「変わった仕事でいえば、IOCのメンバーやさまざまな国の王室関係者などをサポートするVIPの接遇や、選手が禁止されている薬物を使用していないかを検査するドーピングコントロールなどにもボランティアが入ります。こうした特殊な仕事には、語学力や特別なスキルが求められますが、一般のシニアの方ができる仕事も、もちろんたくさんあります!」

 

たとえば、チケット販売や食堂での料理の配膳、清掃ほか環境サービス業務など。

 

「選手村のベッドメーキングなどは人気が出そうです。これら、直接的に大会運営に関わる仕事はいずれも『大会ボランティア』での募集になります。いっぽう『都市ボランティア』は街中での観光案内が主と間接的な仕事ではありますが、比較的挑戦しやすいので初心者にもおすすめです」

 

気になるボランティアのエントリーはいずれも2018年の8月ごろから応募受付けを開始する予定。「大会ボランティア」は組織委員会の、『都市ボランティア』は東京都のホームページ上から行う。先の話のようだが、地元のマラソン大会でボランティアの経験を積んだり、コミュニケーション力を磨くには、今から行動を開始しよう!

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