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5月25日に首都圏と北海道の緊急事態宣言が解除された。街には徐々に人手が戻りつつある一方で、新型コロナウイルス感染の「第2波」への警戒が広がっている。

 

医療従事者からは不安の声も上がっているという。本誌は、関西地区の大学病院の感染部門で働く看護師に、感染ピーク時の経験と現在の心境を聞くことができた。

 

「感染拡大のピーク時には、感染症専門のスタッフですらマスクは1日1枚。感染症以外の病棟の看護師は3日に1枚。系列病院では1週間で1枚という有様でした。同僚に感染者が出て看護師のローテーションができずに、48時間勤務ということもありました」

 

感染のリスクだけではなく「別の意味で空気が悪かった」ことも、つらい経験だったという。

 

「感染防止のため、食事はみんな離れて座り、私語はいっさい禁止。食べ終わったらすぐにマスク。先輩たちもストレスが溜まっていて、みんながイライラしている状況もつらかったです。

 

人員のバックアップが足りない現状が改善されないまま第2波が来れば、さらに厳しい状況になるのは目に見えています。ピークのころは忙しすぎて、記憶があいまいなほどです。忘れたいというか、二度とあんな経験をするのは嫌だというのが正直な気持ちです」

 

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