熱中症で意識が…どうする!? 全国トップの湘南ER医師に聞く「命の緊急時」対処法
画像を見る 湘南ERの医師たち。左から、関根一朗先生、佐々木弥生先生、福井浩之先生、寺根亜弥先生

 

【アナフィラキシー】⇒呼吸や意識障害に注意

 

「皮膚・粘膜症状(発疹、かゆみ、むくみ)、呼吸器症状(息苦しさ、ゼーゼー、ヒューヒュー)、循環器症状(血圧低下、意識もうろう)、消化器症状(腹痛、嘔吐)のうち、2種類以上の症状が起きていると、アナフィラキシーと呼ばれる強いアレルギーの可能性があります。特に息が苦しかったり、意識がもうろうとしているときは、すぐ救急車を」

 

<こんな時は病院へ>

□ 全身の発疹、強いかゆみ、顔面や粘膜のむくみがある
□ 強い腹痛
□ 嘔吐

 

<こんなときは救急車を>

□ 顔面が蒼白
□ 冷や汗をかいている
□ 意識がもうろうとしている
□ 息が苦しく、声がかすれる(ゼーゼー、ヒューヒュー音がする)

 

【胸痛】⇒冷や汗を伴うような突然の痛みはすぐ病院へ!

 

「胸痛を起こす病気には心筋梗塞や大動脈解離など一刻を争うものもあります。突然発症し、痛みが出現した瞬間のことを鮮明に覚えている場合は、すぐに病院へ。胸痛を訴えていた人が倒れたり、反応がなくなった場合は、すぐに救急車を呼び、可能であればAEDを使用してください」

 

<こんな時は病院へ>

□ 痛みがどんどん強くなる
□ 深呼吸で痛みが増す

 

<こんなときは救急車を>

□ 突然発症した
□ 冷や汗を伴う
□ 肩・あご・背中に広がるような痛みがある
□ 痛みが移動する、裂けるような痛みがある
□ 顔色が悪い
□ 意識を失った
□ 呼吸が苦しい
□ 締めつけられるような痛みが20分以上続く

 

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