「理事長になる」夢を語ったエリート医師は“独身偽装男”だった…人生を狂わされた看護師の絶望「これからは人を信じず生きていく」
画像を見る 沖縄でデート中の加害者・IとC子さん。Iの出張先に合流するときは、病院が予約したホテルに宿泊することが通例だった

 

■「これからは人を信じず生きていく」とC子さん

 

「子供はかわいいです。けれど、こんなことをするなら何で『産んでほしい』って言ったんだろう。私はシングルマザーとして育てるつもりで子供を産んだわけではありません。『子供を作ろう』と言われたとき、Iさんが既婚者なんて知らなかった。それなのに彼は、『聞かれなかったから言わなかっただけだ』と言って、独身偽装を認めないのです。つき合っているときから、『私は嘘がいちばん嫌い』『隠し事はない?何かあったら言って』と伝えていたのに、彼は私を裏切り続けたんです」

 

C子さんの母は、娘を気遣いながらこう言った。

 

「私たちはIさんを家族として受け入れ、C子の出産にも立ち会い、孫の育児も全面的に協力してきたんです。母である私がかわいがった以上にC子をかわいがってほしいと伝えたときの、『はい』という彼の返事を信じました。しかし結局、Iさんは嘘ばかりでした。子供を産むということは、女性にとって人生の大きな選択。なんで、C子ばかりが苦労しなければならないのか」

 

C子さんは、涙ながらにこう語った。

 

「私、それまで人生で自分が『嫌い』だと思える人に出会ったことがありませんでした。根本的に、相手を悪い人と思って接したことがなく、誰でも“いい人”と捉えたがる傾向があって、信じてしまうんです。それがこんなことになるなんて……。今回の件で、人間ってこんなに嫌な人がいるんだなって思いました。彼の同僚や部下、友人や知人たちは、彼が既婚者だと教えてくれませんでしたし、その後もみんな見て見ぬふりでした。これからは私、人をあまり信じすぎないように生きていこうと思います」

 

C子さんが「独身偽装被害者の会」の存在を知ったのは、2025年6月。その後、自分以外にも多くの女性が独身偽装の被害を受けていることを知った。24~29歳という女性が輝く時期をIに踏みにじられたC子さんは、今後について次のように語る。

 

「2026年1月27日に家庭裁判所で最初の調停をおこないました。Iさんが今後、調停で誠実な態度を示さないなら、実名報道の手段も探りたいですし、彼が私に一方的に患者情報を共有してきた件、病院が取ったホテルに女性をたびたび連れ込んでいる件などの通報も考えています。泣き寝入りは絶対にしません」

 

■「ちゃんと確認しないからだ」いわれのない批判も

 

C子さんは大切な数年間を加害者Iによって奪われた。また、Iが既婚者であることを知りながら、真実を告げなかった同僚らも悪質だ。

 

「独身偽装被害者の会」の創設者であり、自身も被害者であるマイコさんは「もっと多くの人に、この問題の深刻さを知ってほしい」と訴える。

 

「独身偽装の問題は、単なる男女トラブルではなく、女性の人権侵害です。ようやく社会に認知が広がり始めましたが、『婚前に性交渉するからだ』『既婚者であることをちゃんと確認しないからだ』などのいわれのない批判を受けたり、間違ったとらえ方で報道されたりすることも多いのが実情です。今後も多くの人に問題の本質と被害の実態を知ってもらう必要があると考えています」

 

好きな人と一緒に子供を育てたいと思って妊娠、出産した女性たちの人生は、“独身偽装男”によって狂わされたのだ。

(取材・文:ウラノけいすけ)

 

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出典元:

WEB女性自身

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