18日に行われたサッカー女子ワールドカップ決勝戦でアメリカを下し、史上初の優勝という快挙を成し遂げた「なでしこジャパン」。中心となったのはもちろんエース・澤穂希選手(32)だが、日の丸を背負って戦う彼女には並々ならぬ決意があった。

シドニー五輪の出場権を逃した後、澤はアメリカのプロリーグに入る。そこで7歳年上の元サッカー選手のジェームス・ハリスさんと恋に落ちた。当時、澤はアテネ五輪の年の七夕に『ハリス婦人になれますように』と短冊に書いている。ハリスさんも澤の両親に挨拶をすませるなど、2人の結婚は約束されていたかのように思われた。

だが、アメリカのサッカー女子リーグが急遽休止を発表したことで、澤に転機が訪れる。彼とアメリカでの生活を続けるのか、日本に帰って選手生活を続けるのか……。そんなギリギリの状態の彼女が選んだのはカレとの幸せではなく、“日の丸”のユニホームだった。

なでしこジャパンのため、結婚という“七夕の約束”を断念した澤。なでしこを引っ張り続ける彼女の強さの裏には、カレとの涙の別れがあったのだ――。

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