「台風15号が上陸した際、西は京都府から東は山形県までの、直径600km圏内の大学研究所や民間研究所に置かれた放射線計測ネットワークの線量計測値が、順に50〜90%近くまで上昇しました。この現象は、台風の動きや回転方向と完全に重なるものでした。台風が大量の放射性物質を巻き上げ、それまでさほど放射性数値が高くなかった地域にも拡散したことが明らかになりました」

そう語るのは、原発事故の経過観察を続ける大学研究員で、物理学者の日沼洋陽博士。昨年の9月に日本列島を縦断した大型台風15号により、その汚染地域が全国に拡散した可能性が高いというのだ。

こうした放射性物質の拡散の兆候は、これまでも出ていたという。原発事故直後から線量計を片手に日本全国の放射線量を計測し続けている、ジャーナリストの有賀訓氏もこう語る。

「西日本を調査しているときに、大鳴門橋の欄干と駐車区域などで、除染するまでもない数値ですが、明らかにほかよりも高い数値がでたことがあり、不思議に感じたことがあります。東日本はおろか、日本列島全域にジワジワと拡大していく放射能汚染を心配すべきでしょう」

昨年11月には、放射性物質により「北海道、岐阜、中国、四国地方」も汚染の可能性があるという調査結果が名古屋大学などの研究チームによって明らかにされた。今後について、有賀氏は警鐘を鳴らす。

「春になって雪が解けると、その雪解け水とともに放射性物質が流れ出す可能性もあります。また、枯れ葉に付着した放射性物質が、春一番などの強風により拡散していくことも、十分考えられることなのです。今春、日本全国いたる所で局地的に新たなホットスポットが出現するのは間違いありません」

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