14日の全国センター試験は、問題配布ミスに試験機器不足、時間延長などなどで大混乱! 被害は計81会場7500人超に及び、再試験対象者が3886人という過去最悪の事態に。受験生たちの怒りを”尾木ママ”こと、教育評論家の尾木直樹さんが代弁してくれた。

「あまりにも初歩的なミス。これが私立など個別の大学でやる入試だったら、こんなミスは起きないですよ。入試センターや大学側に緊張感がなさすぎです。1万8000円も受験料を取っておきながら。あきれるばかりですよ」

じつは今回から新たな方式に変わったセンター試験。その複雑さゆえ、現場の試験監督の理解が不十分だったという声も。

「試験監督は講師や大学院生ではなれません。監督できる先生(教授、准教授)には高齢の方も多く、同時に2科目行うあらたな方式をどこまで理解していたか疑問です。私はいま65歳ですが試験監督をやれと言われたら、一日中その緊張感を維持できるか不安です」

尾木ママはさらに、もっと根本的な問題として日本の入試制度そのものを見直すべきだという。

「大学入試は誰でも入れるくらい簡単でいい。そのかわり、欧米のように高校の卒業資格をもっと厳密にする。大学も容易には卒業できないようにする。世界の主流は、小中高でしっかり力をつけた者が大学に入れる仕組みです。日本のように”入口”だけに力を入れるシステムのままでは、ますます国際社会から取り残されてしまいますよ」

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