「子煩悩なお父さんでした。『私は娘を叱ったことが一度もないんだ』と言っていましたね。『女房が先に死んでから、娘が家事を手伝ってくれるんだ』と可奈子ちゃんにとても感謝していました」(柳原家と交流のあった知人)

6日、お笑いタレント・柳原可奈子(27)の父・清さんがこの世を去った。享年61。柳原は出演予定だった情報番組『知っとこ!』を欠席。葬儀・告別式は近親者で済ませ、喪主は彼女が務めた。19歳のときに母を亡くしている柳原。以来、父子家庭で育った彼女は父を『清』と呼び、周囲から仲の良い親子として知られていた。

「可奈子ちゃんは売れてからもひとり暮らしをせず、実家から仕事に出かけていました。休みの日には、お父さんとよく居酒屋に出かけていましたよ。晩年は糖尿病を患っていたみたいでかなり痩せていましたが、それでも自分以上に娘のことを心配していました。外で飲んでいても遅くなると『そろそろ家に帰らないと』と言っては、可奈子ちゃんのいる自宅へと帰っていました」(別の知人)

柳原が『芸能界に入りたい』と言ったときも、父だけは反対しなかったという。病に冒されながらも、娘のことをいたわり続けたという清さん。彼の胸には、亡き妻の遺言があった。

「お母さんは高齢で可奈子ちゃんを授かりました。『もう死ぬかと思った。あんなに辛いことはない』というほどの難産だったこともあり、生まれた娘をとにかく可愛がっていました。そんなお母さんが亡くなったとき、お父さんは泣きながら『妻から“娘をよろしく頼みます”という言葉を遺されたんです』と言っていました。妻の分まで娘を幸せにしたいという思いで最期まで生き抜いた人でした」(前出・別の知人)

柳原の所属事務所は《本人は早めに気持ちを切り替えてこれまでと同様に笑顔で頑張っていくつもりです》とコメントを出している。妻の遺言を胸に8年間、娘を支えた清さん。その愛情を受けた柳原なら、この悲しみも乗り越えられるはずだ――。

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