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「レミパン開発当時はフライパンというと浅いものしかなくて、あの深さだと鍋だった。フライパン兼鍋を作りたかったの。あのカーブも、料理を返したときにクルッとなるのよ」

 

そう語るのは、隔週連載『中山秀征の語り合いたい人』第59回のゲスト・料理愛好家の平野レミさん。何度もテレビで共演しているという2人の対談は終始にぎやかでした。

 

中山「わが家でもレミパンを使わせてもらってますけど、フタが立つのは画期的です」

 

平野「うちがグチャグチャだからね。泥棒が入ったときだって、自分が入るまえに別の泥棒が来たかと思ったんですって。タンスが全部開いてて、洋服がこぼれていたんだけどね(笑)。キッチンもそうなの。だからいつもフタの置き場に困っていて、立てられたらいいなと思ったのがきっかけ」

 

中山「そこから開発されたんですか?」

 

平野「本当に神さまがいるっていうかさ、いろいろ考えてたら、知らない業者から家に電話がかかってきて『レミさんが理想とする鍋があったら、うちで作らせてください』だって。もうびっくり。私は自分のために、ひとつあればよくて、誰か作ってくれないかなと思ってたんだから。そしたら、お鍋屋さんのほうから来ちゃって『あります!色も考えてます!』って。そのとおりに直してくれて、理想どおりのものを3年という時間とお金をかけて作ってくれたの」

 

中山「それを考えていたら、話が来て、あれよあれよと完成しちゃったと」

 

平野「何か考えてると、ちゃんとまわるし、思っていればかなうのよ」

 

中山「いろいろ引き寄せられていますが、やっぱりレミさんの主婦目線が多くの方に支持されているんですよね」

 

平野「私は料理学校にも行ってないしデタラメなんだけどね。だから立派じゃないの。もうとっくに終わっちゃうと思ってたのに、長いよね(笑)。最近はテレビで少しでもアクシデントがあると『レミが放送事故だ』ってみんなが騒いで。でも不思議と仕事が増えてるのよ」

 

中山「おいしいものを作るため、外食していても何か考えるんですか?」

 

平野「『これこうやって作ってるのかな?』とか聞くと『勘弁してください』って、教えてくれない(笑)」

 

中山「ということはレミさんが来たら、シェフはドキドキしちゃうんですね」

 

平野「今日は化粧してるけど、ふだんは何もしないでグチャグチャのまま、雑巾みたいな格好で行くから、最初はわからないのよ。でも声でバレちゃうみたいね(笑)。私はど素人だったのに、そこに仕事が来ちゃって、今につながってるんだけど、主婦の人たちはみんな短気で無精なんだと思うよ。だから私の料理を作ってみたくなるんだと思う。パパッとできて、飲み込んだときにおいしいと思えればいいんじゃないかしら」

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