image

「先代の3匹が拾ったねこだったので、今回もそうなるかなと思っていましたが、なかなか出会いがなくて。まだ子供が小さかったので保護ねこを引き取るのも難しく、それだったらと思いペットショップへ。何カ月も閉じ込められているねこ、という意味では同じ条件ですよね。生まれたねこに罪はないですし、出会いは出会いですから」

 

そう語るのは、マンガ家の桜沢エリカさん。子供のころからねこのいる生活を送り、マンガ家として独立後、コミックエッセイ『シッポがともだち』でおなじみの、先代のあけみ(メス)、カッチー(オス)、ベン(オス)の3匹と暮らすように。

 

これまでの人生に、ほぼねこがいたという桜沢さんは現在、“長毛トリオ”のルル(メス)、グレ(オス)、メロ(オス)との生活を満喫している。女のコ1匹、男のコ2匹の構図は先代のころと変わっていない。

 

「偶然ですけど、しっくりくるんでしょうね。女同士になると争いがあるのかな、と思いますし(笑)。私の中では『あけみ』が本当に特別なねこで。頭がよくて、お互いに考えていることがわかるような感覚だったんです。だからあけみに比べたら、男のコ2人は本当にアホだなと思って。いまも同じ感じですね。ねこでも女のコは賢いけど、男はバカなんだなと思います(笑)」

 

20年ほど前に出合ったあけみの存在は、桜沢さんの人生観を変えるほど大きなものだったという。

 

「マンガにも描きましたが、ねこが好きすぎて『この記憶を私以外の誰かに残したい』という気持ちから、子供がほしいと思うように。私が死んだら、あけみのことを誰も覚えていないと思ったら、覚えてくれている人=血族がほしいという思いが強くなりました。それまでは、結婚や出産についてあまり考えていなかったですね。それくらいあけみのことを、愛していました」

 

3匹を送るころには、家族がいた。

 

「最初にカッチーが亡くなって、とてもショックでしたが、家族がいたので、ロスになっている暇がなかったんですよね。子供がまだ幼稚園だったので、ゆっくり悲しんでいる時間もなかった。それでよかったと思っています。何もなかったら、いつまでも悲しんでいたんだろうなと。自分が結婚して、子供を産んだのも一緒に乗り越えてくれる人を作るためだったのかな、とは思いました。家族がいて、みんなが悲しんでくれる。そうすると悲しみも分かち合えるじゃないですか。あけみも19歳で亡くなって。これも自然なことなんだ、と思えるようになっていましたね」

関連タグ: