B.Bクイーンズは年末のレコード大賞、紅白歌合戦にも出演 画像を見る

住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう! わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、大好きだった曲の話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’90年代”を振り返ってみましょうーー。

 

’90年に放送開始されたテレビアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)の初代エンディングテーマであり、その後オープニング曲としても長く使用された『おどるポンポコリン』。

 

「子ども向けの大ヒット曲といえば『およげ!たいやきくん』(’75年)や、のちの『だんご3兄弟』(’99年)などが思い浮かびます。どちらの曲も、先に子どもたちの間で流行してから大人に広がったとされましたが、『おどるポンポコリン』は世代を問わず、急速に“国民的ヒット曲”になった、非常に珍しいケースです」

 

そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。

 

’90年のCD売上枚数は130万枚で、同年2位の『浪漫飛行』(米米CLUB)に倍以上の差をつけたことも驚きだ。

 

「フジテレビのアニメの曲なのに、TBSのレコード大賞ポップス・ロック部門を受賞したのは、業界では衝撃だったのではないでしょうか。翌年には、選抜高等学校野球大会(春の甲子園)の入場行進曲にも選ばれました」

 

■“昭和のユルさ”がバブル疲れの癒しに

 

キャッチーな曲調とナンセンスな歌詞が話題となり、B.B.クィーンズの派手なビジュアルも目を引いた。

 

「時代は平成。バブル経済真っ盛りで、夜の街はディスコだ、イタメシだと、好景気。イケイケどんどんで突き進んでいましたが、同時に個人主義や周りとの競争、欧米発の流行を追いかけることへの疲れも生じていました。そんなとき『ちびまる子ちゃん』で描かれる昭和の家族の温かさや、まるちゃんのユルさ、その世界観を投影した『おどるポンポコリン』は癒しとなり、“そんなに生き急がなくても、のんびりでいいじゃない”と共感されたのでしょう」

 

そもそも、原作者のさくらももこさんは、幼いころに見ていた、映画“無責任シリーズ”などで人気だった植木等さんの『スーダラ節』への憧れから、“あんな曲を作りたい”と作詞したと、自身のエッセイ漫画で語っている。

 

「だからこそ、軽いノリの歌詞なのでしょうが、制作陣は豪華です。作曲は’90年代のヒットメーカーである織田哲郎さんが担当。プロデューサーは、音楽制作会社『ビーイング』を設立し、B’zやZARD、倉木麻衣、大黒摩季を世に送り出した長戸大幸さんです。『おどるポンポコリン』は、その場の勢いで作られていたと思いきや、じつは一流スタッフが集まり、確実に売れる計算のうえに作られた名曲だったんですね」

 

【PROFILE】

牛窪恵

’68年、東京都生まれ。世代・トレンド評論家でマーケティングライターとして『ホンマでっか!?TV』フジテレビ系)など多数の番組で活躍

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