→Pi-a-no-jaC← 初のベストアルバム『First Best』ついにリリース! ピアノとカホンが織りなすハイパー・チューンの秘密を探れ!

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ピアノとカホンによるインストゥルメンタル・ユニット『→Pi-a-no-jaC←(ピアノジャック。以下PJ)』

その超絶技巧は、ユニット名通り「空間すべてをジャック」し、誰もが巻き込まれずにいられない。年間150本以上のライブの他に、自らストリートやスナックに飛び込み演奏するほどの“演奏好き”で、その腕前は国民的アイドルグループや宝塚歌劇団に楽曲提供するほど。

オリジナルに限らず、ディズニー、ゲーム音楽とのコラボレーションも多く、大人も子供も楽しませる……そんな二人が、活動3年目にしてついに初のベスト盤をリリース。

いままでどこにもなかった新しい演奏スタイルと、圧倒的なコンビネーション。その裏側に迫った!

「これが二人による演奏?」と思うほどの圧倒的な音数と、疾走感あふれるグルーヴ感。その独自性は本誌既報どおりのPJだが、じつは2人ともピアノ、カホンを独学で習得したというから驚きだ。
imageHAYATO「子供のころに、一応クラシックピアノを習い始めたんですけど……バイエルの途中で辞めてしまいました(笑)。じつは僕、楽譜が読めないんです。
音はわかるけど、符点? 四分音符とか、八分音符がわからない。先生が弾いてる指先を見てやっていたんですけど、いつしか読めないことがバレて、怒られ過ぎて、嫌になって辞めたんです。
でも、ピアノの音自体は好きだったので、自分で探り探り、やるようになって。でも、弾きたい曲があっても楽譜が読めないから(笑)、『今日はこんなことがありました』というのを、作文の要領で弾いたりして。そのうちに、オリジナル曲を作るようになったんです」
HIRO「僕の場合、もともとドラムをやっていたんですが、じつはあんまり得意ではなくて。でも、カホンに出会ったとき、インスピレーションをすごく感じたんです。
カホンって、叩き方で音階も音色も変わるので、感情をすごく表現しやすいんです。そこにのめりこんでいきましたね。でも、僕が10年ぐらい前に出会ったとき
は、カホンそのものの情報がなくて。インターネットで購入したんですが、解説書には『端っこ叩くと高い音が出て、真ん中叩くと低い音が出る』と書いてある
だけ(笑)。それで、スペインのDVDにカホンの演奏シーンが収録されていると聞けばそれを買ったり、カホンのCDがあると聞けばそれを聞いたりして、独自に研究していきました」

それゆえ、いまだに2人とも楽譜があまり読めないという。作曲や、レコーディングはどうやって?
HAYATO 「ちょっと恥ずかしいんですけど、大学ノートとかにメロディラインをカタカナで書いたり。コード(和音)はさすがにアルファベットで書きますが、C7も
Cmも全部“C”と書いてしまう。それでも、弾くときは勝手に指がセブンスの音を弾いたりするので、自分にはわかるメモなんですけど、ほかの人が見てもわ
からないと思います」
imageHIRO「さっぱりですね(笑)。一度、見せてもらったときには『チャンチャンチャン、ヘイ!』とか書いてある。たぶん、弾いているときに考えていたことをメモにしているんでしょう」
HAYATO「作曲は基本的に僕がするんですが、ふと、いいメロディが弾けても『あれ、なんやったっけ?』ってなってしまうんです(笑)。だから、なるべく録音しながら作曲するようにしています」
HIRO「それで、できた曲を一緒に合わせるんですが、そこで生まれた面白いセッションは一緒に2人で覚えて……そんな感じで作って行きます」
HAYATO 「HIROは、俺の考えてることがすべてわかるんじゃないかなって思ってしまうことがあります。演奏中も、いままでにないキメを作ったろ、とアドリブでやっても、そこにHIROがバシバシ決めて来る」
HIRO「そういうときはね、なんかやったる、って雰囲気出してるんですよ」
HAYATO 「そんで、お互い無茶ぶりするんです」
HIRO「『お前、いま暇そうやな』って言われると『叩けるよ?』って」
HAYATO 「そうすると、僕も負けじと音数が増えて行く」
究極の負けず嫌いの2人が、驚異的な相性の良さだったことで生まれたPJサウンド。
今回発売されたファーストベストは、そんな2人の集大成という。
HAYATO 「多すぎて1枚に収まりきらなかった(笑)。特に印象深いのは1曲目の“組曲『 』”ですね。メモ帳に書きとめたフレーズが、全部曲になるわけではないん
ですが、そうして使っていないメロディを紡いで生まれたのがこの曲なんです。つなぎ合わせるのもすごい大変で、まさに組曲。『 』の間を空白にしたのは、
タイトルがつけられなくて、聞いた人が想った言葉を入れてもらおうと。その人の組曲が、そこで完成しますよ、という意味を込めました」
HIRO 「僕は、“Jack2011”(15曲目)ですね。このアルバムのdisk1は、曲が生まれた時系列で収録しているんですが、“組曲『 』”(1曲目)も
“うさぎDASH”(2曲目)も、3年前なのに、やっぱり今聞くと若いんですよ。“Jack”もファーストアルバムに収録された曲ですが、今回、このベストアルバム用に再録したんです。時系列をたどっていって、最後に“Jack”の再録。感慨深いですね」

初のベストアルバムの発売と合わせて、今年は念願だった47都道府県ツアーも始まる(9月7日より)。これまでも、年間150~200本ものライブをこなしてきた2人は、日本中での新たな出会いが楽しみだという。
HIRO「ライブの合間も、飛び入りでストリートに演奏しに行っちゃうんですよね。前は、北海道で地元のラッパーの人と、商店街でセッションしました」
HAYATO 「そのころ、僕は飛び込みでスナックでピアノを弾かせてもらっていました(笑)。そうやって、いろんな人を巻きこんで、いつか世界に出たいですね」

すでにフランス、タイなどでの演奏経験もある2人。今回のツアーで日本中をジャックしたあとは、ワールドツアーが控えている……かも?

☆→Pi-a-no-jaC←:ぴあのじゃっく

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HAYATO:はやと(左)
ピアノ担当。’81年7月5日、大阪府出身。
HIRO:ひろ(右)
カホン担当。’81年8月5日、大阪府出身。
’05
年にサポート・ユニットを結成したのち、オリジナルのユニットへ。’08年ファーストアルバム『First
Contact』をリリース以来、2年でたてつづけに7枚のアルバムをリリース。今年7月現在で、合計45万枚を突破。いっぽうで、国内外を問わずライブ
活動も盛んに行っている。9月7日より、初の全都道府県ツアー【→Pi-a-no-jaC←『EAT A JAPAN TOUR
2011』】中!(12月23日まで)

→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)Official Site
http://pia-no-jac.net/index.html

ファーストベストアルバム『First Best』

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(2枚組)¥3、000(税込)
9月7日、PEACEFUL RECORDSより発売

 

 

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