福島県の東日本大震災・原子力災害伝承館を訪問された愛子さま。奉迎に応じられて(写真:JMPA・2026年4月6日) 画像を見る

最大震度7を記録した熊本地震の本震から10年を迎えた4月16日、天皇陛下と雅子さまは愛子さまとともに、御所で黙とうされた。

 

「天皇ご一家は、発生から15年の節目となった東日本大震災の被災地・福島県を4月6日、7日に訪問されました。復興へ向けて奮闘する人々を勇気づけるお気持ちを、あらためて固められたはずです。

 

延期となった岩手・宮城両県ご訪問も5月中の実施が調整されていますし、そして秋には熊本県の被災地を訪問される予定です。国民の安寧と幸せを願うご一家のご活動の幅は、いっそう広がっていくことでしょう」(宮内庁関係者)

 

国民に寄り添うべく、両陛下や皇室の方々は日々活動に励まれている。そのいっぽうで、皇族数の減少という危機を脱するための議論は長く停滞を続けてきたが、ようやく再開されることとなった。

 

4月15日、衆議院議長公邸で衆参両院の議長と13の党・会派が集まる全体会議が開かれた。初参加となった中道改革連合、チームみらいを含めた党や会派が意見を述べた今回の会議。焦点となってきた「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する」案と、「旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える」案の2つについてそれぞれのスタンスを再確認する形となった。

 

しかし、1年ぶりの議論の再開で、結果として2月の総選挙で大勝した自民党が、大きく議論をリードする形となっていたのだ。全国紙政治部記者は、

 

「自民党から選出された森英介衆院議長は、“今国会中に皇室典範の改正案を成立までこぎつけたい”と打ち出したほか、“中道には1カ月後をめどに党見解をまとめるよう求めた”と、会議終了後の記者会見で明かしました。

 

中道は、結婚後の女性皇族の身分保持案、養子縁組案へのスタンスが旧立憲民主党側と旧公明党側で異なり、意見集約がなされておらず、そもそも見解がまとまるか不透明です。自民党内からは、“全会一致でなくても与野党がおおむね一致すればいい”という声も出ています。今後の議論は、自民党が主導権を握る形で進むことが鮮明になりました」

 

高市早苗首相も、12日の自民党大会で養子縁組案を“第一優先”とした皇室典範改正への熱意を示したが、こうした“男系男子による皇位継承の堅持”という党内保守派の旗頭となってきたのが、麻生太郎副総裁だ。

 

「麻生氏は寬仁親王妃信子さまの実兄であり、長らく自民党の保守強硬派をまとめてきました。全体会議の翌日、麻生氏は自身の派閥の会合で、『死活的な課題だ。今国会中に皇室典範改正を実現する』と述べています。議論の取りまとめ役の森議長は長年の腹心であり、麻生氏が執念を燃やしてきた養子縁組案の実現が、いよいよ現実味を帯びてきました」(前出・政治部記者)

 

衆院での3分の2超という戦後最多の議席数という数的優位をかさに、保守派の主張はさらに声高となっている。

 

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