「年末年始は酒席が続き、どうしても食べすぎてしまうもの。冬は交感神経の働きが優位になるので代謝自体は上がるのですが、寒くて出歩く機会が減り、歩数は激減。摂取カロリーが増えて消費カロリーが減少するので、当然、太ってしまうのです」

 

そう話すのは、国立の病院として日本初の肥満・メタボ外来を開設している、京都医療センターの浅原哲子先生。これまで2千人のダイエットを指導し、1年間で35キロ、24キロ、15キロなどの大幅減量も成功させているカリスマ医師で、この元日に『読むだけでやせる女医の言葉』(セブン&アイ出版)を出版したばかり。

 

そこで今回、本書の中から正月太り解消に役立つ、即効性のある5つの言葉を浅原先生が厳選!その内容についてうかがった。

 

【1】「食べ過ぎた翌日は断食すればいい」はもってのほか

「人間の体は、極端なことをすると反動が起きやすくなるもの。急に断食をしたら、体は余計に食べ物を欲してしまうのです。食べすぎてしまったら、翌日から少しずつ摂取カロリーを減らし、3日から1週間ぐらいかけて帳尻を合わせて。そのほうが、ストレスが少なくて効果的です」

 

【2】朝日を浴びて朝食を取ると、やせ体質に変わる

「体内時計を調整する『BMAL1』というタンパク質には脂肪蓄積作用があるのですが、時間帯によって増減するのが特徴です。BMAL1がもっとも多いのは、午後10時〜午前2時ごろまでで、もっとも少ない午後3時ごろに比べて約20倍!夜中に食べると太りやすくなるのです」

 

しかもこのBMAL1、朝日の刺激を受けないと、増えたままになる可能性も指摘されている。

 

「ですから、午前7時には起きて朝日を浴びましょう。朝食もきちんと食べれば、やせ体質へのスイッチが入ります」

 

【3】夕食が済んだら、さっさと歯磨き

「夜遅くまで起きていると、食欲を増すグレリンというホルモンが増加するいっぽうで、満腹を感じさせるレプチンというホルモンが減少してしまうのです。まさに夜はダイエットの魔の刻!夕食後に歯を磨くことで、『もう歯も磨いたから』と夜食の誘惑を阻止し、早寝につなげましょう」

 

【4】“魔法の食材”を使って満腹感の喜びを味わう

「食べる量を極端に減らすと、ストレスでダイエットが長続きしませんね。そんなときは、乾煎りしたしらたきをみじん切りにしてご飯と一緒に炊けば、20〜30%のカロリーダウンに。麸やおから、春雨、こんにゃくなども、おかずのかさ増しに使えます!

 

【5】今すぐできる『箸置きダイエット』

「満腹ホルモン・レプチンは、食後20分ぐらいたたないと脳に作用しません。一口ごとに箸を置くことで食事の速度を落とし、早食いによる食べすぎを防ぎましょう。80キロあったある女性は、この方法で、あっという間に10キロの減量に成功しました。同様に、一口30回かむこともオススメ」

 

今年の正月も食べすぎた……という皆さん、まだ間に合いますよー!!

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