image

「やせるメカニズムはシンプルで、結局は『今の食事を変えないとダメ』なんです。食べることが大好きな私は、前菜のお代わり、パン3〜4個は当たり前。コース料理を平らげ、最低1本半のワインを飲み、1日1万キロカロリーを超えたこともあったかも(笑)」

 

『45歳、10カ月で35kgヤセた私の成功法則』(講談社)を執筆した美容ライターの西園寺リリカさん(50)は、過去を振り返り苦笑する。45歳時点で、157センチの身長に対して体重は88キロ。服のサイズはなんと21だった。そんな彼女が、10カ月で35キロもやせた。しかし、特別つらく苦しい思いはしなかったという。「あれもこれも食べてはダメ」ではなく「1日の決めた量を必ず食べる」とポジティブに思考転換したのだ。

 

「運動しないでやせると決め、10年近くお金だけ払い続けていたスポーツクラブも退会。長い期間をかけると、ダイエットスイッチが切れると思ったので、約1年でやせようと大まかな目標を立てました」

 

基本ルールは「1日の摂取カロリーを決めて、“だいたい守る”」。カロリー制限期間を3段階に分け、徐々に食生活を変えていったという。その具体的なやり方とは−−。

 

【1】2カ月間の『アイドリング期』

最初に決めた摂取カロリーに体を慣らす期間。1キロやせるための消費エネルギーは7,000キロカロリーという点や、自分の基礎代謝(30〜49歳女性の目安は1,170キロカロリー)を参考に、1日1,000キロカロリーに設定した。

 

「徹底しすぎるとストレスになるので、カロリーはだいたいでOK。スーパーのお総菜などで表示カロリーをチェックし、自分で『この料理はこの量で◯キロカロリー』だと実感するのがオススメです。生野菜はノーカウントにしました。私は朝昼で300キロカロリー、夜は700キロカロリーと1日2食で、夜の食事を重視。自分に合う方法を探しましょう」

 

この2カ月間で10キロ減!

 

【2】3〜6カ月目の『セカンドギア期』

胃が小さくなり、次第に1日1,000キロカロリー生活に慣れてきた3カ月目からは、自分の体に合う食材探しをしていく。

 

「朝食にタンパク質を取らないと腸の動きが悪くなると聞き、トーストを半分にして卵やハムをプラス。夕食を作るときには油を使わずに焼く、煮る、蒸すといった料理法が多くなりました。ヘルシーだと思いがちな和食より、みりんや砂糖を使わないイタリアンのほうが自分に合っていたなど、カロリーを減らすばかりではなく、食事内容を見直す余裕が出てきました」

 

4カ月目からは停滞期に入ったが、焦らず1日1,000キロカロリー生活を継続。スタートから6カ月で計27キロ減!

 

【3】7〜10カ月目の『トップギア期』

大幅にやせたとはいえ、まだ60キロ台。見た目に太っている印象があったため、健康を意識しダイエットを継続。

 

「糖質カットと生野菜をたっぷり食べること、タンパク質を取ることを意識しました。キッチンから砂糖、マヨネーズ、ドレッシングも抹消し、肉や野菜をなるべく塊で調理。ヘルシーなイメージでも蜂蜜、豆乳、野菜ジュースなど自分の体で納得できないものは取らないようにしました」

 

10カ月で計35キロ減!体重は53キロに。

 

ダイエットから5年たった今でもリバウンド知らずだという。その秘訣は?

 

「このダイエットで自分流の食べ方が決まり、食生活が習慣化しました。今では1日約1,500〜1,700キロカロリーを目安にしています。『今日は2,000キロカロリーくらいいっちゃったな』という日や外食が続いた時などは、2〜3日中に朝食を抜いたりご飯をやめたりして、カロリーを調節。ダラダラと先延ばしせずに、なるべく早い段階で調節するのです」

 

あなたも、一念発起してみる?

関連カテゴリー: