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「いくつになってもキレイでいたい」のがオンナ心。とはいえ、肌や髪のお手入れに、日々のメーク……と、“美容費”はけっこうかかるもの。ほかの人がどのくらい使っているのかも気になるところである。そこで今回、全国の45〜54歳のアラフィフ女性100人に、「美容にかけるお金」についてアンケート調査を実施した。

 

今回のアンケート結果を見ながら、「皆さん、現実を見ながら必要最低限のものを、上手に活用している印象ですね」と分析するのは、For You代表でファイナンシャルプランナーの稲村優貴子さん。

 

「美容費の月平均が約6,000円というのは、とても現実的な数値でしょう。その一方で、月1万円以上使っている人が多いのは気になります」(稲村さん・以下同)

 

49歳までではバラつきがあるものの、平均額以上を美容にかけている人も多い。

 

「数カ月ごとに化粧品を買い足したり美容室に行ったりすることで、ちゃんと把握していないと、1カ月あたりの美容費が、けっこうな額になっていたりします。これまで個人カウンセリングを行った女性にも、気がつかないうちに大金を使っていて、驚かれた方がかなりいました」

 

しかし50歳以上になると、美容にかけるお金がぐんと減り、月の平均額は1000円以上、下がっている。年代が上がるほど、肌の衰えを強く意識するようになり、美容費も高くなると思っていたが……。

 

「この結果には驚きました。考えられる原因として、この年代には子どもが高校、大学へと進学する人も多い。教育費がかかるぶん、好きなブランドの化粧品を買い控えるなど、自分のことは二の次にする人が増えるのではないでしょうか。老後のこともそろそろ心配になる時期。『美容にお金を使っている場合ではない』と、引き締める人が多くなるからかもしれません」

 

唯一、49歳以下より多くなっているのは1回の美容室にかける額。気になる白髪のお手入れをプロに頼むぶん、行く頻度も若干増している。

 

「美容室代は“必要経費”と考えて問題ないでしょう。最低限の“身だしなみ”にかかわる費用は、節約する部分ではありません」

 

女性として輝き続けるには、美容費を“投資”と考えることも大事だという。

 

「若々しさは自信につながります。生活の質を上げるのはもちろん、キレイにしていると気分も高まる。夫婦仲にも影響する可能性がありますし、働いている人なら、イキイキと活躍するために、見た目に気を使うのは当然です。ただ、お金をかけたぶんだけ結果が得られるとは限らないのが美容。『何をやってもムダ』とあきらめて、ケチケチしてしまう人がいる一方で、『高価なものを使えば、なんとかなるかも』と見境なくお金を使ってしまう人もいます。二極化しがちなのです」

 

それでは、美容費の“投資”と“浪費”の境目はどこにあるのだろう?

 

「たとえば世帯年収が手取り500万円の家庭で、貯金が年間50万円しかできていないのに、美容費に月2万円かかっているとします。貯蓄が年収の10%以下なのに対し、美容費は年間24万円と、年収の4.8%を占めている計算です。貯蓄があまりできていないことを考えると、この美容費は“浪費”といえそうです」

 

まずは、貯蓄に回すお金を確保することが大事だそう。もし貯蓄が十分にできていないのであれば、美容費にその一因があるのかもしれない。

 

「収入の15〜20%を貯蓄に回すことができていれば、美容費は2%が目安です」

 

“たったの2%”と思うなかれ。世帯年収が手取りで500万円なら、美容にかけられるお金は年間で10万円。月に約8,000円となり、これは今回のアンケート結果の平均額より、ずっと高い。多くのアラフィフ女性にとって“キレイ”にかける投資額は、まだまだ増やせる余地があるのだ!

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