「どうして私は腹筋ができないんだろう?」。そんなモヤモヤを抱えている女性は、じつはとても多いそう。その原因をしまもと整体院の島本幸一先生にうかがった。
「腹筋運動ができない人の多くは、腰から背中にかけて丸まりにくいことが多いんです。だからうまく重心の移動ができず、体を起こせないだけ。ちゃんと筋肉はあるので、自信を持ってください」
手の指が反る人と反らない人がいるように、これはおもに関節のつき方の個性。矯正の必要も、問題もない。
「ダイエット目的なら、おなか、腰、お尻まわりに、バランスよく柔らかい筋肉をつけるほうが大切。その点、体幹がきたえられるヨガはいいですよ」(島本先生)
じつは、腹筋運動より効果的なヨガがあるという。そこでスレンダーボディにしなやかな筋肉をまとう、ヨガ・インストラクターの花田美恵子さんに、そのポーズを教えてもらった。
「ヨガを始めたのは13年前、ハワイ旅行がきっかけでした。できないポーズもあって、がぜんやる気になって(笑)。ちょうど子育ても一段落した時期でした」(花田さん・以下同)
4度の出産を経験したとは思えない、きたえ上げられたおなかの花田さん。日ごろ腹筋運動をしているわけではないのに、気づいたら、これほどまでに引き締まっていたそう。
「新しいポーズをクリアしていくのが楽しくて。この筋肉には、子どもたちもびっくりですよ。でも、難しいポーズをしなくても、正しい姿勢で呼吸するだけで、おなかまわりの筋肉は刺激できるんです」
じつはこれだけでもOKという、基本のポーズは次のとおり。空腹時に行うと、より効果が期待できる。
1)足を交差させ、楽なポジションであぐらを組む。お尻は左右均等に体重をのせ、両手は自然にひざの上に。力を抜いてリラックスする。
2)肩の力を抜いて落とす。
3)腰を立て、おへそを上に引き上げる。
4)腹式呼吸を3回行う。
正しい姿勢で呼吸することで、体幹の筋肉は刺激できるそう。
「大切なのは毎日続けることなので、ぜひ習慣にしてください。体も気分もリフレッシュできますよ」