「心の病気の予防」とも言われる成分を含んだ卵料理レシピ5

「心の病気は、薬を服用して症状を抑えていても、やめてしまえば症状はまた現れます。心身ともに薬に頼らないで健康を取り戻すことが大切だと私は考えます」

 

そう話すのは、新著『薬に頼らずうつを治す方法』(アチーブメント出版)が話題となっている、ふじかわ心療内科クリニック・藤川徳美院長。食事改善を中心とした治療に、「20年以上のうつ状態から抜け出せた」「一生飲むと言われた薬をやめられた」など、患者さんから喜びの声が届くという。

 

一般的に精神科では「薬物治療」が中心に行われるが、藤川院長はどんなに症状が緩和しても完治しないことに疑問を抱いていた。

 

「そこで、初診時に問診とともに血液検査を実施してみると、ほとんどの患者さんがタンパク質、鉄分が不足した“質的栄養失調”の状態になっていたことがわかったのです。質的栄養失調とは、糖質の過多と、タンパク質、脂肪酸、ビタミン、ミネラルの不足です」(藤川院長)

 

じつは、うつやパニック障害などの疾患と栄養失調は密接な関係がある。心を安定させるときには「セロトニン」、喜びや幸せを感じるときには「ドーパミン」という神経伝達物質が脳内に分泌される。タンパク質と鉄はこれらを作るのに不可欠で、これらが不足すると心の病いを招きやすくなるという。

 

そこで、藤川院長は’12年4月から栄養療法を取り入れた治療を開始。4カ月目から徐々に鉄不足が解消され、薬を手放すことに成功した人が続出したという。今まで症状を改善させた人はなんと約3,000人!

 

「鉄とタンパク質が効率よく取れる食材は、卵と肉。卵は1日3個以上、肉は200グラム以上取ることが理想です。また、体内への吸収がより高い『ヘム鉄』が多く含まれる肉、魚も積極的に食べるとより理想的です」(藤川院長)

 

一方で、糖質を取りすぎると、神経伝達物質が作られなくなり、エネルギー代謝が乱れてしまう、甘いものやご飯やパンの過度な摂取には注意しよう。

 

うつ消しのためには1日卵3個。とはいえ、毎日卵料理ばかり食べては飽きてしまいそう……。

 

「ゆで卵を刻んでサラダにトッピングしたり、マヨネーズであえて糖質オフのパンに挟んだり、卵を自然にプラスしたメニューにすると、無理なく楽しめますよ」

 

そうアドバイスするのは、『食事でよくなる! 子供の発達障害』(マキノ出版)の著者で、糖質オフスイーツ・家庭料理研究家のともだかずこさん。

 

ともださん自身、夏になると食欲が落ちて不眠になり、気持ちが不安定になった時期があり、藤川院長の診察を受け、食事療法で体調不良を克服した。さらに、ともださんの長男は、2年前に発達障害の1つである注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断されたが、食事療法とサプリメントの摂取を継続した結果、劇的に改善したという。

 

ともださんが「高タンパク」「低糖質」「鉄分豊富」のメニューを紹介してくれた。

 

■卵のせトースト

 

<材料>1人分
ゆで卵1個、糖質オフ食パン薄切り一切れ、シュレッドチーズ適量、マヨネーズ適量、粗びきこしょう適量、パセリ適量。

 

<作り方>
1)薄切りにした糖質オフ食パンの上に、スライスしたゆで卵、シュレッドチーズ、マヨネーズの順にのせる。
2)オーブントースターでチーズが溶けるまで焼き、黒こしょうとパセリをトッピングする。

 

■粉なしお好み焼き

 

<材料>1人分
卵2個、長いも(すりおろし)40g、塩少々、かつお節10g、キャベツ(千切り)50g、ねぎ(小口切り)20g、シュレッドチーズ25g、豚バラ100g(お好みでしょうがや干しエビもおすすめ)。

 

<作り方>
1)ボウルの中で卵を溶き、すりおろした長いもと塩、かつお節、キャベツ、ねぎ、シュレッドチーズを順に入れ、そのつどよく混ぜる。
2)フライパンに豚バラ半量を入れ、その上に生地を入れてフタをして蒸し焼きにしていく。
3)豚バラの色が変わったら裏返し、残りの豚バラをのせて焦げ目がつくまで焼く。

 

■バターコンソメスープ

 

<材料>1人分
卵1個、無塩バター10g、ハーフベーコン1パック、キャベツ20g、水200ml、固形コンソメ1/2個、塩少々、粗びき黒こしょう少々。

 

<作り方>
1)バターを入れた鍋に、1cm幅にカットしたベーコンを入れて弱火で炒める。
2)火を止めて、食べやすい大きさにカットしたキャベツを入れ、水とコンソメを加えて弱火で火を通していく。
3)溶き卵を入れ、仕上げに塩と粗びきこしょうを入れる。

 

■ボリュームサラダ

 

<材料>1人分
温泉卵2個、ベビーリーフミックス1袋、ローストビーフ適量、トマト1/2個、MCTオイル適量、ハーブソルト適量。

 

<作り方>
1)水洗いをして、水切りをしたベビーリーフを皿にのせ、ローストビーフとカットしたトマト、温泉卵を順にのせ、MCTオイルとハーブソルトをかける。

 

■ラカントでティラミス

 

<材料>約850ml容器1個分
卵黄2個、生クリーム200g、ラカントS40g、クリームチーズ200g、ココアパウダー6g(事前にクリームチーズは室温に戻しておく。生クリームは直前まで冷蔵庫で冷やしておく)。

 

<作り方>
1)生クリーム、ラカントをボウルに入れ、氷水で冷やしながらハンドミキサーでホイップする。
2)別のボウルでクリームチーズをなめらかになるまで練る。
3)2に卵黄を1個ずつ加え、混ぜ合わせてクリーム状にする。
4)3に1を2~3回にわけて加え、そのつどゴムベラでむらなく切るように混ぜ合わせる。
5)容器に入れて冷蔵庫で冷やす。
6)食べる直前に、茶こしを使ってココアパウダーを振りかける。

 

「食事療法は、完璧に求めず、嗜好に合わせて、楽しくおいしく取り組むことが継続のカギです。はじめは、パンとフルーツだった朝食を、パンと目玉焼きにするだけでもOKです。次はそこにチーズをプラスするなど、タンパク質の摂取量を少しずつ増やし、負担なくパンやご飯など糖質の摂取量が減ってくると理想的です」(ともださん)

 

諦めずに3カ月続けると体に変化が出てくるという。憂うつな気分が続く人は、1日卵3個の食事をさっそくスタートしてみよう!

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