「だし」でもよし、飲んでもよし!夏用「ほうじ茶」つくおき術

新茶の季節に、あえてほうじ茶! リーズナブルながら香りとうまみが高く、梅雨どきの不調解消にも効果が。毎日飲むもよし、またその芳醇さは「だし」として、いつもの料理にも大活躍してくれる――。

 

近ごろ、スイーツ類のフレーバーとして注目を集めている「ほうじ茶」。実際、売場ではほうじ茶味だけが売り切れていることも多く、その人気ぶりがよくわかる。理由は、なんといっても香ばしい香り。“ほっとひと息”というときに最適だ。そこで、お茶の健康効果に詳しい、食品医学研究所の平柳要先生にほうじ茶について話を伺った。

 

「“ほうじ香”とも呼ばれるほうじ茶の香り成分はピラジンで、煎茶を加熱する過程で生まれます。これにリラックス効果があるんですね。さらに、煎ることで花の香り成分であるゲラニオールやリナロールも生まれるので、まさにリラックスの相乗効果。ほうじ茶を飲んで癒されると感じるのは、理にかなっているんですよ」(平柳先生・以下同)

 

そして、日ごろからリラックスしてストレスを解消しておくことは、体にとっても重要なのだそう。

 

「ご存じのように、ストレスは百害あって一利なし。不眠になる、集中力が低下する、イライラが増す、頭痛になるといったわかりやすい症状だけでなく、ストレスが続けば、高血圧や狭心症、消化器の潰瘍、呼吸器の疾患など、重篤な病気につながることもあります。だから、こまめにほうじ茶を飲んでストレスを緩和させておくことは、健康維持につながるのです。また、ピラジンは血液をサラサラにする作用も持っているので、生活習慣病を予防したい人にもおすすめですよ」

 

そして、平柳先生は「ピラジンはうまみ成分でもあるんです」と語る。つまり、お茶として飲むのはもちろん、だしとして料理にも活用できるのだ。

 

■夏の食卓に「ほうじ茶だし」が大活躍

 

ピラジンから生まれるほうじ茶のうまみは、質のいい昆布に似て後味がすっきり。分量の水をほうじ茶に代えて米を炊く「ほうじ茶ごはん」、ほうじ茶1カップにしょうゆ40~50mlを加える「ほうじ茶麺つゆ」など、いつもの料理の水に代えて使用すれば、だしを使わずとも風味を格上げしてくれて、独特の清涼感は食欲の落ちるこの時期にうれしい。

 

■水出しほうじ茶でリラックス!

 

水出しの利点は、香ばしさはそのままに、苦みや渋み、カフェインが抑えられ、夜でも飲みやすいこと。ペットボトルで作っておけば持ち歩けるので、蒸し暑さにうんざりする外でも手軽にリラックスできる。さらに、家でもだし代わりにさっと使えて便利。まさに“火を使わないだし”としてかなり重宝する。茶葉が気になるときは、茶こしがついた専用ボトルや、だしパックを活用したい。

 

手を替え品を替え“毎日ほうじ茶”で、不快な季節をおいしく乗り切ろう。

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