■枝豆、かぼちゃ、里いもレシピ
【枝豆のチーズあえ】
《材料》
冷凍枝豆(むいた豆の状態で)…100g
A・あえ衣(パルメザンチーズ…小さじ2、おろしにんにく〈チューブ〉…1cm、塩…ひとつまみ)
《作り方》
(1)冷凍枝豆をボウルに入れ、自然解凍か流水解凍させる。
(2)(1)にAを加えてよくあえる。
「枝豆にはビタミンB1、C、カリウムのほか、鉄分も豊富で、夏バテ予防になる一品です。タンパク質+発酵食品のチーズを加えることで栄養価がアップし、味にも深みが加わります」
【かぼちゃの鶏そぼろ】
《材料》
冷凍かぼちゃ…200g
鶏ひき肉…60g
おろししょうが(チューブ)…0.5cm
めんつゆ(2倍希釈)…大さじ3
水…大さじ6
《作り方》
(1)冷凍かぼちゃを耐熱容器に入れ、ラップをかけ、電子レンジ(600W)で5分加熱する。
(2)鶏ひき肉とおろししょうが、めんつゆ、水を鍋に入れて中火にかけ、鶏ひき肉の色が変わってポロポロになるまで煮る。
(3)(1)のかぼちゃを(2)に加えて5分ほど浸し、汁をしみ込ませる。
「かぼちゃにはビタミンA、C、E、食物繊維、カリウムが豊富で、強い抗酸化作用を発揮します。また、免疫力を高めるほか、便秘、高血圧の予防も。鶏肉を加えてタンパク質の補給もしましょう」
【里いものピーナツバター ポン酢あえ】
《材料》
冷凍里いも…200g
A・あえ衣(ピーナツバター…大さじ1、ポン酢…大さじ1/2)
《作り方》
(1)鍋に冷凍里いもとかぶるくらいの水を入れて中火にかけ、沸騰したら少し火を弱めて10分ほど煮る。
(2)ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせる。
(3)里いもがやわらかくなったら水気を切って、(2)に加えてあえる。
「里いもには食物繊維が豊富で、血圧を下げ、コレステロール値上昇を抑える働きがあります。ヌルヌル成分にはムチンが含まれ、胃腸の粘膜を保護し、肝臓の強化をしてくれます」
女性のなかには冷凍食品を使ったり、楽をすることに罪悪感を覚える人も少なくないが。
「全部じゃなくても、副菜の1〜2品に使うだけでも食卓がにぎやかになって、栄養価も維持できます。ちょっとしたことですが、質を落とさずに家事の負担を軽くできます」
それに、今は若くてまめに料理ができていたとしても、年を重ねるにつれて、面倒に感じるようになるもの。そうなる前から手抜きのコツを覚えておくと、楽がしやすくなると鎌田先生は言う。
もうひとつ鎌田先生が懸念するのが、高齢者のフレイル(心身の衰え)や認知機能の低下だそう。
「コロナで長らく外出を控えていたり、人に会うことが減っている人が多いと思うのですが、これがフレイルや認知機能の低下を早めるリスクとなっています。少しずつ外出の時間を増やしたり、自分が楽しむ時間を作ることが、健康寿命のためにも大切です」
冷凍野菜を使った「手抜きごはん」で健康寿命を延ばそう!
(レシピ考案:金子文恵)