一番地味だったビタミンDに新発見!その驚くべき効能とは…

「ビタミンDがインフルエンザを含む、気道感染の予防や、アトピー性皮膚炎の改善などに作用することがわかってきました。ビタミンD入り錠剤を4カ月間投与した実験結果では、投与しなかった人たちに比べてインフルエンザ発症率が半分程度に抑えられたという結果が出ています」

そう語るのは、東京慈恵会医科大学准教授・臨床研究開発室室長で医学博士の浦島充佳先生。これまで地味な存在だったビタミンDが今、注目の的になっている。それというのも、ビタミンDには免疫細胞を直接活性化する働きがあり、インフルエンザ予防をはじめ、うつ、がん、認知症、感染症、糖尿病の予防、そして、あらゆる生活習慣病の予防に有効なことがわかったからだ。

「ビタミンDが不足している人はがん、心疾患、脳梗塞のリスクが高まり、さまざまな機能の低下をもたらします。ビタミンDは紫外線に当たると体内で合成されますが、日本人女性の3人に2人はビタミンD不足、4人に1人は欠乏というデータがあります。紫外線が弱い冬場は特に意識して摂る必要があるでしょう」(浦島先生)

では、どうすれば冬場に不足しがちなビタミンDを手軽に摂ることができるのか?料理研究家の山本美智子さんはこう話す。

「脂溶性ビタミンDは、植物に多く含まれるD2と動物に多く含まれるD3に分類されますが、人体に入り代謝されるとどちらも同じ働きをします。魚類に多く含まれるほか、きのこ類、卵類にもかなりの量が含まれていますが、肉類にはほとんど含まれていません。日常的に魚類でビタミンDを摂るなら、手軽で価格も安定している魚の缶詰をお薦めします。なるべく加熱せず、ビタミンCなどを含んだ食材と合わせるのがコツです」

また、ビタミンDを多く含む主な食品は次の通りだ。

シラス干し…61μg、イワシ丸干し…50μg、イワシ缶…20μg、鮭[カラフトマス]…22μg、ベニザケ…33μg、サンマ…19μg、サバ[缶]…11μg、ニシン…50μg、アンコウの肝…110μg、きくらげ…440μg、干ししいたけ…17μg、卵黄…5.9μg、煮干し…54μg、ウナギの蒲焼き…19μg、数の子…17μg。※100gあたり・食品成分表より。1μg(マイクログラム)=0.001mg