を減らすオレイン酸のほか、ビタミンやポリフェノールも豊富で、今年に入り、『もはやサプリ』『スーパーフード』と女性の間で人気が爆発。現在ナッツ類の価格は、世界規模で高騰しています」
そう語るのは順天堂大学教授の小林弘幸先生。「おじさんのおつまみ」という印象が強いナッツ類。だが、ナッツ類には生活習慣病の悩みを一気に改善してくれそうな、いい成分がたっぷり含まれているという。そこで、小林先生が主なナッツの「スーパーパワー」を紹介してくれた。
【アーモンド】
「抗酸化力の高いビタミンEや、脂肪の燃焼を助けるビタミンB2、そして不溶性食物繊維が豊富。アンチエイジングにぴったりです」
【カシューナッツ】
「現代人に不足しがちなマグネシウムや亜鉛などのミネラルが豊富。代謝を助け、疲労回復に役立つといわれます」
【ヘーゼルナッツ】
「アーモンド、カシューナッツと並んで『世界三大ナッツ』のひとつ。オレイン酸とビタミンEが特に多く、美肌力を底上げします」
【くるみ】
「ナッツのなかでもオメガ3系の脂肪酸が際立って多く、その一種であるαリノレン酸が血流をサラサラに。心筋梗塞や脳卒中を予防・改善する効果が期待されています」
【ピスタチオ】
「カリウムが豊富で、体内の余計なナトリウムを排出。高血圧を予防します。塩分過多な現代人にとって、頼もしい味方ですね」
【ピーナッツ】
「『ナッツ』と名がついていながら、実は豆類に分類されています。とはいえ、オレイン酸やリノール酸、ビタミンEが豊富と、栄養価はほかのナッツにひけをとりませんので、こちらも併せておすすめしたいところです」
ナッツ類は確かにカロリーは高いが、食物繊維が多くかみごたえもあり、少量でも満足感が高いので、食べすぎることは少ないそう。ハリウッド女優やモデルの間では、ナッツダイエットを実践する人もいるのだとか。
「確かに、スイーツをいただく代わりにナッツを食べれば、同じカロリーでも美容・健康効果が大幅アップ。カナダのマクマスター大学の研究では、ナッツを食べると血糖値や中性脂肪の値が下がり、腹囲も減少したと報告されています」
どれか単品を食べるよりは、ミックスナッツで食べるほうが多くの栄養素を一度に取れるのでおすすめ。また、塩味がついていると塩分過多につながりかねないので、素焼きのミックスナッツがベターだ。