「汗をかきにくいことと不眠には密接な関係があります。人の体温は日内変動といって昼に体温が上がり、夜下がるリズムを保ちながら健康を維持しています。そして夜、体温が下がることで基礎代謝が落ち、『プチ冬眠』のようになり熟睡できるのです」

 

こう語るのは、医学博士で流通経済大学スポーツ健康科学部客員教授、五味クリニック院長の五味常明先生。このとき重要なのは脳の温度が下がっていること。そのため、寝入りばなに生理的な寝汗をかいて体温を下げることが重要だという。

 

「体温が高いまま寝ると、基礎代謝が下がらずにプチ冬眠域に入れず、眠れなくなるわけです。また、入浴でかいた汗は、エアコンで皮膚温度を下げてしまうとせっかくのいい汗が止まってしまいます。その状態で十分に脳温が下がらないままでいると、寝つきが悪くなってしまうのです」

 

夏の入浴後に行ってほしいのは……

 

〈1〉タオルでやさしく汗をふく

〈2〉ほてりがある場合は扇風機を下向きにして活用

〈3〉湯上がりはリンゴ酢や黒酢のドリンクを飲み発汗を促す

〈4〉さらに、ショウガドリンクなどで水分補給を行う

 

就寝時は起きているとき以上に体温を下げるための生理的な汗をかく。夏は寝汗による脱水から熱中症になりやすく、それが原因で脳梗塞にもなりかねないという。

 

「予防には寝る前に水分補給するほか、エアコンもうまく活用しましょう。また、夏の寝具は硬めの敷布団がいい。それは布団と接している皮膚の蒸発しない汗が抑えられ、接していない蒸発する側の汗が増えることで体温が下がり、熟睡できるからです」

 

夏こそ、いい睡眠を!