「血圧はどういうときに上がって、どういうときに下がるのか。その変動を計測しているうちに、何が本当に血圧を下げる方法なのかわかってきました。高血圧に悩む患者さんたちがなるべく薬に頼らないで、永続的に血圧を下げて、安定させる“最強の方法”を見つけたのです」

 

そう語るのは“ミスター血圧”こと、前東京女子医科大学医学部教授の渡辺尚彦先生。渡辺先生は、自分の血圧を30年以上、毎日24時間、入浴中以外ずっと測り続けている。データをもとに実験をしながら、血圧を下げる方法を突き止め、1冊にまとめた近著『血圧を下げる最強の方法』(アスコム)が話題だ。

 

「世の中でヘルシーといわれている食べ物が、血圧にとってよくない、健康法だと思っていたことが実は危険だった、ということがあります。血圧にとってよい方法は何かを知ってほしい」(渡辺先生・以下同)

 

そこで今回、三択クイズ形式で、血圧を下げる生活習慣を教えてもらった。クイズに答えて、正しい知識を得よう!

 

【Q】寝るときは……
(1)あおむけ
(2)横向き
(3)うつぶせ

 

【正解】2・横向き
「ふだんの食事も塩分控えめ、適度な運動を心がけているにもかかわらず、血圧が高いという人は、“睡眠時無呼吸症候群”を疑ってみましょう」

 

睡眠時無呼吸症候群とは、肥満などの体質が原因で、寝ているときに喉の奥にある軟口蓋が下がって気道をふさぎ、一時的に呼吸を止めてしまう状態のこと。十分な睡眠がとれないために血圧を上げてしまうという。

 

「あおむけに寝ると、軟口蓋が重力で下がって気道がふさがります。うつぶせ寝も呼吸がしづらくなるので、あまりオススメできません。横向きでしっかり睡眠をとりましょう」

 

【Q】睡眠不足解消には……
(1)休日の朝寝坊
(2)15分以上の昼寝
(3)6時間未満の睡眠

 

【正解】1・休日の朝寝坊
何かと忙しい現代人。ふだんからたっぷり睡眠をとっている人は少ないだろう。

 

「ベストな睡眠時間は6~8時間で、寝ている時間が長い人ほど、平均血圧は当然低くなります。睡眠不足は心身の疲労が十分に回復せず、血圧が十分に下がらないまま起きてしまい、起床時の血圧の上昇を導いてしまいます」

 

15分以上の昼寝は不眠を招くので逆効果。毎日の疲れを取るために、休日に朝寝坊してもいいが、1時間くらいが適当。寝すぎには注意。

 

【Q】アロマテラピーは……
(1)ローズマリー
(2)ラベンダー
(3)グレープフルーツ

 

【正解】2・ラベンダー
アロマテラピー(芳香療法)は、正式な医学とは認められていないが、いくつかの精油は臨床実験によって効果が実証されている。そのひとつがラベンダー。

 

「ラベンダーの香りを嗅いだ後に脳波を測ったところ、アルファ波が増えていたことがわかりました。副交感神経を優位にして、血圧を下げる作用がはたらきます」

 

ところが、反対に交感神経を優位にする精油もある。

 

「ローズマリーやグレープフルーツなどのかんきつ系は、反対に交感神経を優位にさせ血圧を上げてしまいます」

 

【Q】お風呂は……
(1)ぬるめのお湯で長湯
(2)サウナの後の水風呂
(3)熱いお湯で短時間の入浴

 

【正解】1・ぬるめのお湯で長風呂
「気持ちいいからといって、熱いお湯で短時間の入浴は “ヒートショック”を招きます。特に、サウナと水風呂の往復は自殺行為です。サウナで拡張した血管が水風呂に入ると一気に縮むので、血圧が急上昇してしまいます」

 

ベストは心臓に負荷がかからない、39~40度のぬるめのお湯。長湯をするときは水圧がかからない半身浴でじっくり体を温めよう。

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