耳たぶをくるくるすると首まわりがラクに!?専門家が原理を解説

「今から12年ほど前、薬剤師として薬局で働いていたときです。片頭痛の薬を飲んでもなかなか治らない患者さんから『ほかに何かいい方法はないかしら」と相談されたのがきっかけでした」

 

こう話すのは、薬剤師でリンパトレーナーの木村友泉さん。当時のさまざまな文献を当たってみて、耳たぶをくるくる動かすとリンパの流れがよくなり、老廃物が流れ、頭痛や肩コリが改善することに着目した。

 

「その患者さんに教えたら、本当に頭痛が軽くなったと言われて。ほかの患者さんにも話したところ、頭痛だけでなく、肩コリがラクになった、高血圧が改善したという人が数多く出たことから、これは本当にみんなにすすめたいと思ったんです」

 

なぜ、耳たぶをくるくるさせると、首まわりがラクになり、頭痛などが解消するのか?

 

「首の周辺には5つのリンパ節(耳介後リンパ節、耳下腺リンパ節、浅頸リンパ節、鎖骨上リンパ節、腋窩リンパ節)があって、この流れが滞ることで、頭痛や肩コリといった不調の原因になります。流れをよくしようと強い力を加えると、周囲の筋肉が緊張して硬くなり逆効果。耳たぶを軽く回すくらいの力がいちばん、リンパの流れをスムーズにすることがわかってきたんです」

 

そこで実際に、木村さんに「くるくる耳たぶマッサージ」を実践してもらいながら、もっとも効果的なやり方を教わっていこう。

 

「いちばん大切なのは、強い力で首や肩の筋肉を緊張させてはいけないということ。両耳たぶの後ろを親指で軽く支えたら、人さし指で前を支え、数ミリの円を描くように、後ろ方向にくるくるします」

 

えっ、これで効くの? と思うくらいの優しさが最適だとか。

 

「耳たぶの周辺にはリンパが複雑に走っていますから、小さな力でも十分に伝わります。そして、口を『い〜』『あ〜』『べ〜』と動かすことで、あごから首の筋肉をストレッチします。首まわりのケアはこれだけで十分ですし、おまけに、顔のたるみまで自然と解消されていきますよ」

 

『い〜』『あ〜』『べ〜』はそれぞれ3秒ずつ。時間にしてワンセット約10秒間だ。これを朝起きたときに3セット行うのが、もっとも効果的だとか。

 

「そして、就寝前にもう一度、10秒ワンセットで3回。非常に寝つきがよくなると思います」

 

毎日続けることで全身の緊張がゆるみ始め、リンパの流れがよくなることから、更年期障害や冷え性も改善していくという。ぜひ毎日の習慣にしよう。

 

「女性自身」2020年2月11日号 掲載

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