生活習慣病予防にも、歯科医推奨の「歯ぐきマッサージ」方法

口腔ケアは健康対策の最前線! 歯ぐきをマッサージすることで口の中の健康維持はもちろん、全身の不調の改善、生活習慣病や認知症の予防までできるというーー。

 

足裏や手のひらと同様、口の中にもツボがあることをご存じだろうか。じつは、歯ぐきには40以上ものツボがあり、マッサージで刺激することによって、さまざまな効果が得られるそう。

 

「歯ぐきのツボは全身とつながっているので、刺激してあげることで不調や疲れの軽減、リラックス効果が期待できます。リンパの流れがよくなるので、老廃物も排出できますし、もちろん、血流がよくなって唾液が分泌されることで、口内環境がよくなり、口臭や虫歯、歯周病も改善されます」

 

そう話すのは歯科医師・野本恵子先生。なかでも、野本先生がもっとも重要だと思っているのが、現代人に多い歯周病の予防と改善。

 

「歯周病とは、歯周病菌によって引き起こされる炎症性疾患ですが、その問題は口腔内にとどまらず、全身の疾患の原因になるのです。たとえば、心筋梗塞や脳梗塞。歯周病菌は酸素を嫌うので歯周ポケットに隠れていて、そこから血管にもぐり込みます」

 

血液中の悪玉コレステロールと結合するとできるのが粘りのあるプラークだ。

 

「プラークが心筋梗塞や脳梗塞の原因である血栓になります。当然、血流も悪化するので、不調や老化にも影響しますし、糖尿病やアルツハイマー型認知症との関係性もわかってきているんですよ」

 

なんと! 歯ぐきをマッサージするだけで全身の不調や疾患が予防・改善できるという。

 

■口内マッサージのやり方

 

【1】口内を洗浄する

汚れた状態で行うとかえってマイナスになるので、口をすすいで汚れを落とす。水でもいいが、緑茶や洗口液を使うとより効果的。

 

【2】唾液腺を刺激する

唾液を出して口腔内をうるおしておく。人によって唾液がよく出る腺が違うので、3つの唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)を押して探してみよう。

 

【3】肩甲骨を寄せて深呼吸をする

マッサージ効果を最大限に得るため、胸を開いて深呼吸をし、血液中の酸素飽和濃度を上げておくのがコツ。また、リンパをスムーズに流す準備にもなる。

 

【4】歯ぐきをマッサージする

手指を洗い、必要に応じてビニール手袋をつけ、あれば歯ぐきにジェルを塗る。まず、指の腹でツボを軽く押す。ぷよぷよしたところはリンパが滞り、痛いところは不調があるので念入りに。次に両端に向けてさすり、リンパを流す。仕上げに歯周ポケットをつまんで歯周病菌を押し出す。歯ブラシの場合は、歯ぐきを傷つけないものを選んで。

 

【5】口をゆすぐ

押し出した歯周病菌などを洗い流す。ただし、浸透させることで効果を出すジェルを使う場合は、ゆすがずそのままでもOK。

 

「マッサージは、入浴中に行うのがおすすめです。体が温まって血流がよくなっていますし、毎日の習慣にもしやすいので、続けるためには、もっとも簡略化したこの5つのステップでいいでしょう。歯ぐきを傷つけないように注意してくださいね」

 

「女性自身」2020年3月3日号 掲載

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