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最近、悪夢を見ることが増えていませんか? おそらくウイルスに対する恐怖、自粛生活によるストレスや不安からくるもので、あなただけではないのです。必要以上に恐れず、さらに3ステップ安眠術を試してみましょうーー。

 

「悪夢は、本人が対処できないストレスフルな出来事があると多く生じるものです。長期化する新型コロナウイルスの影響によって、心理的ストレスを感じている人がたくさんいるので、悪夢を見る人も増えていると思います」

 

こう語るのは、これまで国内外3,000人以上のサンプルを収集し、統計学の視点で夢の研究を続けている東洋大学社会学部社会心理学科教授の松田英子さん。

 

感染者数や死者数の多いアメリカ、フランス、イタリアの研究機関などが行った調査によると、新型コロナの影響で、怖い夢を見る人が増えているとの報告がある。

 

報道記事では、ロックダウンによって孤独感やストレスが高まり、悪夢を見たり、目が覚める回数が増えているとの内容も。

 

「日本の場合、欧米とは違って、死者数も数万人単位ではありません。本当にトラウマになるようなショッキングなシーンを目にしている人は少ないはずなので、自分や家族が死に直結するような悪夢を見る人も、比較的少ないと思います。原因はおそらく、目に見えない漠然とした恐怖と不安。日常のストレスから“イヤな夢”を見る人のほうが多いのでしょう」

 

では、どうすれば怖い夢や悪夢を見ずに安眠できるのだろうか。松田さんに3つのポイントをアドバイスしてもらった。

 

【1】寝る直前にネガティブなことを考えない

 

「まず1つ目は、寝る前に考えがちな心配事について、“ひとまずこうしよう”と結論し、自分のなかで納得したり安心したりするのを心がけること。睡眠直前にネガティブな思考のままだと、悪夢を見る引き金になる可能性があります。夢にまで心配事を引きずらないように、ポジティブなイメージを作っておきましょう」(松田さん・以下同)

 

【2】悪夢を見たら人に話す

 

「誰かに内容を話し、意見を聞くことで、何が原因で悪夢を見たのか、自分が何を気にしているのか、夢の内容から手がかりを探れます。そうすれば起きている間に、何らかの手立てを打つこともできる。また、話を聞いてもらうことで、恐怖心が和らいで安心できるという側面もあります。恐怖や不安は、避けようとすればするほど、それが維持されていく特徴があります。誰かに思い切って話すということは、重要なポイントなのです」

 

また、悪夢の内容をメモにとるなど“書く”のもアリだ。

 

「目を覚ました直後に、手帳やスマホに記したり、ボイスメモに残すのもいいでしょう。夢は変化していくので、最近は夢を覚えていないという場合は、比較的メンタルがよい状態です。メモをとっておけば、“この時期に見た悪夢は、きっとこの直前の出来事が関係していたんだ”と、その原因がわかることもありますよ」

 

【3】夢の結末を自分で描き換える

 

「“イメージ・リハーサル・セラピー”といって、アメリカ睡眠学会で実際に使われている悪夢の治療法です。もし、その悪夢の結末を変えることができるのなら、どんなふうにしたいか。自分でしっくりくる内容に描き換えるのです。さらに、これを誰かと話をしながら行うと、“悪夢祓い”の効果がより期待できます」

 

巣ごもり生活で、最近悪夢を見がちだという人は、ぜひ参考にして安眠を手に入れてほしい。

 

「女性自身」2020年6月2日号 掲載

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