和食にはかかせない食材だが、わざわざ乾燥こんぶを買う機会は減っている人が多いかも。健康増進のポテンシャルを、ペットボトルでお手軽に引き出そうーー!
「こんぶにはグルタミン酸やアスパラギン酸などのアミノ酸系のうま味成分が豊富に含まれています。うま味成分の摂取を習慣化すると、味覚が正常化して、味が濃い、甘い、脂っこい食べ物を受けつけなくなります。自然と減塩やカロリー減につながり、ダイエット効果のみならず、高血圧も防ぎます。そこで、オススメなのが“ペットボトルこんぶ水”なのです」
そういうのは、昆布問屋「天満大阪昆布」社長の喜多條清光さん(70)。
だしを取るためにわざわざ乾燥こんぶを使う家庭は年々減少している。喜多條さんは健康効果が高いこんぶを多くの人に食べてほしいと、約10年前からこんぶ水を毎日飲み続け、自ら“実験台”に。すると、体重も血圧も劇的に改善したという。
「10年前、私の体重は100キログラム、血圧は160/120mmHgでした。体は重く、血圧も高すぎて、いつ心筋梗塞や脳卒中になってもおかしくない状態です。しかし、こんぶ水を飲み始めてからというもの、数年をかけて自然と体重は69キログラムまで減少。血圧も今は110/60mmHgと、正常値になりました。実は誰よりもこんぶ水の効果を実感しているのが私なんです」(喜多條さん)
■「ペットボトルこんぶ水」の作り方
〈材料〉
洗浄済みの1.5リットルペットボトル1つ
乾燥こんぶ15グラム
※ペットボトルの容量(水)とこんぶの目安量
水500ミリリットル:こんぶ5グラム
水1.5リットル:こんぶ15グラム
水2リットル:こんぶ20グラム
〈作り方〉
(1)使用するこんぶを5分ほど水に漬けて、ふやかす
(2)キッチンばさみでふやけたこんぶを1〜2ミリ幅に切る
(3)1〜2ミリ幅のこんぶをペットボトルに入れる
(4)こんぶを入れたペットボトルに水を注ぎ、キャップを閉める
(5)冷蔵庫に入れて、1時間置いて完成。柑橘系フルーツやミントを加えて爽やかに!
暑い夏には熱中症予防も大きな課題になる。熱中症予防には意識的な水分補給が有効だが、水分補給をスムーズに行うためには、唾液の分泌が重要となる。
「最近の研究で、唾液の分泌には酸味のある食べ物だけではなく、うま味成分も効果的だということが判明しました。うま味成分やミネラルが豊富に含まれるこんぶ水は、まさに熱中症予防に最適なドリンクなんですよ」(喜多條さん)