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マスクが外せない状況が続くなか、私たちの首にはかつてないほどのダメージが……。わずかな不調も放置すると深刻な症状になりかねない。カンタン体操で今すぐ改善を!

 

「新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、後頭部にひどい痛みを訴える人が急増しました。長引くマスク習慣が“マスク頭痛”を引き起こしているのです」

 

そう語るのは、これまで姿勢を改善させることで3万人以上の不調を解消してきた「宮前まちの整骨院」代表の小林篤史さん。しかし“マスク頭痛”とは、耳慣れない言葉だがーー。

 

「悪い姿勢でのスマホの見すぎなどが理由で、本来は少しカーブしている頸椎(首の骨)がまっすぐになってしまう現代病『ストレートネック』が以前から増加傾向にありました。ストレートネックになると頭の重さが適切に分散されず、首への負担が大きくなります。こうして首や肩のこりが発生するのです」(小林さん・以下同)

 

このストレートネックがマスク習慣によりさらに悪化し、後頭部の痛みを引き起こすのが“マスク頭痛”だという。その仕組みは、次のとおりだ。

 

「マスク着用によって表情筋を動かす機会は減少します。さらにマスクのゴムひもで両耳が長時間固定されているため、顔周り、とくにこめかみやあごの筋肉がこり固まってしまうのです。顔周りと首の筋肉はつながっているため、ストレートネックにより負担がかかっている首の筋肉はさらに動かしづらくなります。その結果、首や肩周辺の筋肉が過度に緊張し、血流が停滞。そこにたまった乳酸や老廃物が神経を刺激して“マスク頭痛”を引き起こすのです」

 

そこで小林さんに頭を正しい位置に戻す「ニワトリ体操」を教えてもらった。

 

次ページ >1回10秒「ニワトリ体操」のやり方とは

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