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深刻な病気ではないけれど、日常に潜む不調や気になる症状はいっぱい。でも、しものことや年を取ったから出てきた悩みは、なんだか人に相談しにくいもの。そこで、『女性自身』世代の悩みを先生に聞いてきましたーー。

 

「女性も一生懸命生きるとどこかでガタがきます。人生100年といわれるいま、更年期に差しかかるあたりはもっとも悩ましい時期ですから、自分に合ったメンテナンス法を獲得しておくことが大切です」

 

こう話すのは天神レディースクリニック院長森智恵子先生。精神科指定医・産婦人科専門医・麻酔科認定医の資格を持ち、女性の体をトータルで診断・治療する。

 

「『かゆい』『匂う』『むくむ』といった、人には言いにくい不調があらわれるのも更年期。病気が隠れていることもありますが、セルフケアで症状の改善や予防につながることも多く、『年だから』と諦めず前向きな改善を目指しましょう」

 

そんな、“言えない度”が高い「加齢に伴う悩み」について森先生に聞いた。

 

【悩み】おしっこが近すぎ。トイレが間に合わない

 

「尿意が頻回になり、排尿痛と残尿感があります。若いころに経験した膀胱炎と同じですが、接客中などすごく困ります」(51歳・百貨店勤務)

 

〈自宅で取れる対策〉

・性行為のあと排尿を
・漢方「猪苓湯」でじっくり体質改善
・水をたくさん飲まない

 

「この世代の頻尿の主な原因としては、長期の女性ホルモン欠乏から起きる知覚過敏。尿意を頻繁に感じるのに、これを我慢すると膀胱炎に。また若いころ同様、性行為で雑菌に感染するケースも。行為のあとはすぐにトイレで放尿し、雑菌を尿道から追い出す習慣づけで予防を。膀胱炎であるか否かは尿検査で判明しますので、自己診断は禁物。淋病(りんびょう)などの性病検査も併せて行うこと。抗生物質の服用は、意外と知られていませんがカンジダになりやすいため私はあまり処方しません。水を飲んで菌を出すようにという指導もありますが、膀胱が疲れるので治療は漢方「猪苓湯」あるいは「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」で調整するのが◎」(森先生)

 

原因と理由、対応策を知って、こっそり解決しよう!

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