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「コロナ太りや“食欲の秋”太りにお悩みの方には、少量の山椒を緑茶に混ぜる『山椒緑茶』をオススメします。山椒の辛味成分であるサンショウアミドとサンショオール、緑茶の渋味成分であるカテキンのWパワーで、内臓の働きを活発化し、脂肪燃焼も期待できます。『山椒緑茶』を飲むことで健康的にダイエットができるのです」

 

そう教えてくれたのは、福岡県みやま市の工藤内科で糖尿病・減量外来を専門とする医師の工藤孝文先生。

 

まず、1日3回、食事の直前に温かい「山椒緑茶」をゆっくり飲むこと自体が、過食の抑制につながるそうだ。

 

【基本の山椒緑茶の作り方】

 

急須に茶葉を入れ、抽出した緑茶を湯のみに注ぐ。ティーバッグの緑茶でも可。緑茶に山椒をひとつまみ入れる。瓶から直接入れる場合は2振りほどが◎。よくかき混ぜてから飲む。

 

「山椒の柑橘系の香り成分であるシトラールやゲラニアールには興奮を静める効果があります。緑茶のうま味成分であるテアニンが脳波のα波を引き出す作用があり、緊張を緩和してリラックス効果を生み出すのです。しかも、内臓も温められ、満足感が得られます。すると、自然と過食防止につながるのです」(工藤先生・以下同)

 

山椒と緑茶にはダイエットにうれしい有効成分が多く含まれている。

 

山椒はピリッとしびれるような辛さが特徴の香辛料だ。うなぎに振りかけることでおなじみだが、肉や野菜との相性もよいうえ、毒消しの効果もあることから、古来、日本で愛されてきた。

 

「辛味成分のサンショウアミドやサンショオールは胃液の分泌を促し、消化不良を改善します。大脳を刺激して、胃腸を含む内臓の働きを活発にします。また、新陳代謝を活発にして、発汗作用もあり、冷え性の改善にも効果的です」

 

山椒は頻繁に使う香辛料ではなく、キッチンの片隅で余りがちだが、「山椒緑茶」で毎日使って有効活用できるのもうれしい。

 

そして、緑茶に含まれるポリフェノールの一種・カテキンに健康効果があることは有名な話だ。カテキンには脂肪の吸収を抑える働きがあり、緑茶を飲み続ければ内臓脂肪がたまりにくくなる。また、増えすぎると動脈硬化の一因にもなる血中コレステロールも低下させるという。

 

「カテキンにはがん、生活習慣病、老化などさまざまな病気の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。さらに、緑茶はビタミンCの含有量が多いのも特徴のひとつ。ビタミンCも抗酸化作用があり、皮膚や粘膜を丈夫にするコラーゲン生成を助ける作用があります。そのため、緑茶を飲むと美肌効果も期待できるのです」

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